「kWh(キロワットアワー)」は電気の利用量を表す単位です!
生活の大切なインフラである電気。
日々の生活を送る中で、利用しない日はないでしょう。特に冬や夏など寒暖が激しいときに空調を利用することで私たちの健康は保たれています。
生活を支える大切な基盤である電気も毎月利用量に応じて料金を支払わなければなりませんが毎月手元にくる電気料金の明細書を(場合によってはインターネットで)確認するも電気の単位がいまいちわからない…
電気の単位がどんな計算で出ているのかが分かれば、節電にも役立ちそうです。そこで今回は電気の利用量を示す「kWh」について解説し、節電にも役立てていただきたいと思います!
kWhとは電気の使用量を測る単位
電気料金の明細に記載されている電気の使用量を示す値、それが「kWh」です。
みなさんの手元に届く、もしくはインターネットで確認できる明細欄に記載されている「kWh」は「1時間あたりに使用した電力量」で、一定期間内(検診日から検診日の間)に利用された電力の総量を示すものです。
毎月の電気料金は、私たちが利用した「量」と電気料金の「単価」によって決まっているのです。
「W(ワット)」や「k(キロ)」など電力の単位について
電力の最小単位は「W(ワット)」です。どこか小学生や中学生の頃に聞いたことがあるなぁ…なんて思いますよね。
「W」は、電気の流れる量である「A(アンペア)」と電気の強さである「V(ヴォルト)」を掛け合わせたもので、瞬間的に使われる電気の力を表す単位となります。
上記している電力量の計算式で出されたkW(キロワット)で出てきたk(キロ)は、キロメートルやキログラムで使われているものと同じく倍数を表すもの。
スマートフォンの保存容量の表現で使われる「MB(メガバイト)」や「GB(ギガバイト)」は、要領の単位である「B(バイト)」の大きさを示すも。
Bが容量の最小単位で、kは1,000倍なので、1,000Bのことを表し、「M」は「k」の1,000倍ですから「100,000B(10万バイト)」となるのです。
自宅で利用する家電製品のカタログに記載されている「消費電力」は、この式で計算される電力のことを指すもので、家電製品などの電気機器が動作するために必要な電気の瞬間的な量を示します。
家庭で使える電力の上限はブレーカ(遮断器)の仕組みによって電流の大きさが決められており、40A(アンペア)で契約している場合、(家庭用の電圧は100V(ボルト)で供給されるので)4,000Wまで瞬間的に利用することができます。
逆に言ってしまえば、これを一瞬でも超えてしまうとブレーカ(遮断器)が落ちる仕組みになっているため電気が使えなくなってしまいます。
たとえば、消費電力が1500Wの電子レンジと1800Wのエアコン、それに800Wのドライヤーを同時に利用すると1500W+1800W+800W=4100Wとなるため、40Aで契約している場合はブレーカが落ちてしまいます。
日常生活の中で利用する電化製品がそれぞれ何Wなのか把握している人は決して多くはないでしょう。正直なところ、いちいち覚えてなどいられません。
しかし、自宅が何Aで契約されているのかは電気料金の明細を見ることで確認が可能ですし、最近はインターネット上で最適なプランを計算することも可能ですので使い方によって契約プランを見直してみるのもいいでしょう。
節電対策で重要となるのはkWとkWhを減らすこと
瞬間的に使える電力量を一定時間内でどれほど利用したのかを示すのが「kWh」であることは上記した通りです。
ここまで見てきたように家庭用であろうと業務用であろうと、節電対策をするうえで重要なのは「電力使用量のピークを抑える」こと。つまり、「最大電力(kW)」を小さくすることです。
ブレーカが落ちてしまうような電気の使い方を毎日繰り返していれば、一ヶ月間もの積み重ねによって使用する電力総量が多くなることは想像しやすいはず。
大きな力が必要な電気機器を利用すればするほどに、瞬間的な使用量が大きくなりますから、結果的に「最大電力」が増えてしまいます。
また、電気料金を低くするために必要なのが月間で使用した「電力量(kWh)」を減らすことも考えなければなりません。
上では最も電力を使用するような機会を減らすことを意識すべきだと書きましたが、それと同時に、小さな電気利用の積み重ねである総量を減らすことが節電につながります。
家庭用であろうが業務用であろうが必要な場合は利用すべきですし、無理に我慢をしなければならない訳ではありません。
しかし、少し考えていきたいのが、同時に利用する機器の種類を減らしたり、複数回利用しなければならなかったところを利用回数を減らすような工夫をすることで利用する電力の総量を減らすことになります。
電気の利用量が減れば電気代が安くなることは当然ですが、単位を知ることで何を減らしたらいいのかを把握することができたように思います。
ぜひ、みなさんの家庭や職場での電気利用について、少しでも考えてみる機会になれば幸いです!
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