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人口増加前提の資本主義社会の脱却

近頃ある意味「空中戦の話」にウンザリしている。
例えば、地球温暖化に対して電気自動車の話。一般市民からしたらガソリン車よりも電気自動車の方がエコというが、その電気は何からできている?
過去には一時期GDPが世界第二位だったことを思えば、現在では3位4位5位と言うような話。企業に対していろいろな補助金が用意されているが一般市民の給料が増えないどころか税金が増えていく。
少子高齢化社会の話。少子化対策でいろいろと政策やそれに伴った補助金があるが、依然として状況は改善しない。資本主義社会としては人口増加前提であるため、人口増加しなければ年金を支えられず、健康保険もひっ迫、もちろんそれ以外のこともひっくるめてお金が足りず、その為増税という。私自身はもうこの話は嘘(プロパガンダ)と思っているが、そう言われていたりする。

地球規模で言えば、人間が増加しすぎているという話もある。これには例え増加の余地は許されたとしても、そうかもしれないと思う。今も貧しさのあまり生死に苦しむ人達も実際にいる。それでも人口増加してどうする?もちろん国家としての話になるだろうから、他国は二の次になってしまうのかもしれない。それでも日本を考えた時、そんなに広くもない国土で、資本主義経済で人口増加前提であるには無理がある気がする。現状からして少子高齢化、だから子供を産めという方向。でも増えない。なんか日本人でどうにかするという策が尽きて、外国人を呼んで安い賃金でどうにかしようとする他力本願的な政策に走る。その話には肝心な日本人は蚊帳の外。
私は「人口増加前提」の○○主義経済というものから脱却した社会を目指すべきではないかと思っている。仮に順調に人口増加して、極端な話、そう走り続けることをやめなければ、それはすぐの話ではなかったとしても、いつか国土は人で埋め尽くされ、それによるインフラ、建物他生活に必要なモノで溢れかえる…経済を維持するためにどんどん人を増やそうとしていく。こんなのって、中学生でも想像つきそうなこと。いい大人が真面目にそれを言っているのはホントにおかしな話だと思う。今生きられればそれでいいとでも言うのだろうか?それにしては「未来の子供達の為」だなんて言っている!?普通に「はぁ~???」ではないだろうか。

今生きている人達が明日を作り、その軌跡が未来を作っていく。それは本当にいい未来でも最悪な未来でも今を生きている人達による。当たり前だが、急にポンッと輝かしい未来が生まれるわけではない。

今はあまり語られない「ベーシックインカム」をこの場で言うのはもしかしたら適切ではないかもしれないが、その方法も残されていると思う。ベーシックインカムと言い出せば、人によっては、それによって健康保険がなくなって実費になる等と言われることもあるが、そんなのは制度の作り方でとしてどうにでもなる。また働かなくなる人が増えるとか言う人が増えると言う人もいるが、現に多くの帰化していない外国人に生活保護費をかなりの額支払っているではないか。それにベーシックインカムなんて制度を作ったら、働かなく人が増えると懸念したりして、その話はすぐに頓挫の方向。日本人を日本人自身が見くびっているようだ。でもホントにそうだろうか?確かにそういう人も増えるだろうけど、そうでない人も絶対にいる。ある種の生活の不安はなくなり、消費も増え、産業は発展していくに違いない。生活に「安心」が生まれれば自然と子供も増えるに違いない。企業に多額な補助金を支給したとしても庶民の給料には転嫁されないのを考えれば、いかに有効かが考えられる。これはわからないが、もしかしたら給料はさほど上がらなくてもいいという状況になるか、もしくは自然と給料があがっていくか、あるいは働く時間を減らし無理なく働く形態となって、それなら多くの人が働けると、今まで働いていなかった人も働くようになるのかもしれない…キツキツのスケジュールで埋め尽くされたり、家族の時間すら取れないとかの問題も解消されるに違いない。

人口増加に関しては、昔中国の一人っ子政策というのがあって現在悪いスパイラルになっているようだが、難しいとは思うが日本国として適切な人口を設定して、ある意味人口増減をコントロールすべきではないかと思う。人口増減においては、人口が増えている時にはいろいろなものが増え、モノ等が足りないという状況を引き起こし生産していくことで経済成長を試みる。人口が減少すれば、これまであったものが不要となる問題が引き起こる。それができれば、その後の政策のコントロールもしやすいはずだし、政策的にも計画しやすいだろうし、特に人口増減に悩まずに済み、医療、介護、火葬場から空き家問題等いろいろな問題も解消する可能性がある。それではお金的に成長しないという見方もあるかもしれない。GDPという見方ならば、だからこそ給料を上げていくという方向が妥当な考え方として浸透していくようになる気がしている。少なくとも今よりは多くの人が多くのお金を持つようになる…というよりは、貧困者が激減するようになる。人口増加するから経済成長するというような思考はやめるべきだと思う。そうすれば庶民も「生活の質の向上」が自然に求められる気がする。日本人は「極めようとする民族」であるから、日本的な新たないい慣習を築き上げられる気がする。

余談になるが、今イギリスでは生活保護者(日本の生活保護に似た制度!?)が急増しているという。イギリスの生活保護受給額は日本と比べるとかなり額が高いそうだが、そんなイギリスもベーシックインカムを試験的にやるというような話も出ているという情報も得た。

ベーシックインカムの話から「人口増加前提の資本主義社会からの脱却」という話に戻すと、そもそも人口増加にいろいろな施策を打ち出している日本ではあるが、まるで空振り。補助金だって流れるところに流れるだけで、本来の目的に対してまるで意味を成していないのは事実。

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