国家分断競争
トランプ政権時に、ポンペオ国務長官が「中国共産党」と「中国人」を分けて話をしていました。中国人は共産党に搾取されているので敵ではないと言って、分断を煽っているのでしょうか?
中国の非共産党員からすれば、
中国共産党>中国一般人>その他の国
という序列です。自分たちより身分の低い人たちから何か言われても響かないでしょう。
また、日本においては、企業から冷遇されたサラリーマン、国や国民から見捨てられた企業が、自国民より優遇してくれる中国共産党に寄り添ったとして不思議はないでしょう。
ペルシア帝国とスパルタの戦いを描いた映画『300』に、体が不自由なために戦列に加えてもらえなかったスパルタ人が、欲しかったものすべてを与えてくれるペルシアに寝返るシーンがあります。
これと同じでしょう。
名誉?それ食べられるの?というのがほとんどの人たちの心情です。
それでもCCP自体が弱点になる
どんな言葉を弄しても、自身の利権・身分を永続化することが中国共産党の目的です。共産党の私設軍隊である人民解放軍もそのために存在します。
大東亜戦争の終戦後に、共産党が国民党を追い落とし勢力を拡大したときと違うことがあります。それは、当時は他の軍閥や官僚組織に属していたエリート層・富裕層が残っており、彼らに対する民衆の憎悪を煽ることで、共産党に対する敵意をそらすことができました。
しかし、今は彼ら自身が富裕層となってしまっています。富裕層たる共産党の資産の再分配を約束してくれる新たな組織が勃興してくれば、民衆や人民解放軍の一部を味方につけて覇権を握る可能性はあるのではないでしょうか?
現状を知る人からすれば荒唐無稽かもしれませんが、歴史的に不安定な地域なので何があっても不思議はないと思います。
新興勢力の候補
外部からの新興勢力でいえばインドが最有力ですが、これは除外します。
青幇や紅幇のような旧来の互助組織?青幇とつながりのある浙江財閥?満州エリアに陣取る北部戦区?などなど。
ただ、これらの組織が力をつけないように強力な縛りをいれているようには思います。
これらの人たちが、共産党の蓄えている埋蔵金を掘り出して、民衆に広く渡してくれると信じさせられるかどうかが肝でしょう。
分断競争
このようなことはアメリカやロシア、ヨーロッパ、インド、南北朝鮮、日本などでも規模の違いこそあれ似たりよったりな気がします。要は誰が一番上手に早く相手国を分断させられるかの競争なのかもしれません。
日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。