小泉悠著「ロシア点描」からプーチンのロシアの考え方を知る
ロシア軍事研究家の小泉悠さんの近著を読んだ。
6章と7章でプーチンとロシアの考え方が書かれている。
ロシアの考え方
私が興味を引いたのは、大国主導の国際政治を信奉するプーチンについての話。そしてロシア人もまた大国の国民としての自負心を持っているという話。
後者の逸話は良かった。数年前のアメリカの制裁に対して、ロシア人は「我々もここまで復権したか」と逆に喜んでいるところもあったという話だ。
令和4年のウクライナ戦争において、ロシア国民のプーチンへの反乱を期待する人たちは多い。しかし、勘違いをしているのだ。ロシア国民は世界の大国としてのプレゼンスを示そうとしている。そのプレゼンスを体現しているプーチンに反旗を翻すことなどないだろう。
橋本某のような人が幅を利かす現代の日本とは違うのだ。
主権国家について
プーチンは主権国家としか交渉しないという。
彼の考える主権国家とは他国の干渉によらず自国で意志決定できる国のことだ。
しかるに日本やドイツはアメリカの影響下にあり、主権国家とはみなされていないそうだ。
日本の生き方
日本はかつてのように主権国家となることを目指さなければならない。さもなければ、大国にいいようにやられてしまう。
ウクライナを見ればわかる。2つの大国にコントロールされてしまっている。
在日ウクライナ人のナザレンコさんやグレンコさんが警鐘を鳴らしてきたように我々の状況はウクライナに近い。彼らの轍を踏んではいけない。
日本の危機を広く知ってもらうため日々noteで投稿しています。あわせて日本復活に必要と考えている新しい技術・産業についても書いています。