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新学期に思う。授業の欠席は有給休暇ではない!

東京都のオンラインマスタークラス「日本語のタネ」の糸川優です。
複数の大学で、日本語教育、キャリア支援、日本人のアカデミックライティングなども担当しています。

秋学期が始まりました。
初日は、シラバスを中心に、スケジュール、評価基準など、長い休みから連れ戻されて、つまらなそうな眠そうな顔の学生を相手に、大事なことを話します。
その中に、遅刻や欠席の問題も。

通常、15回の授業回数であれば、1/3以上欠席すれば、単位は与えられません。つまり、6回欠席すれば、単位はありません。
が、一部の学生にとって、6回はアウトだけど、5回はセーフである、というように、授業を休むことは権利であるかのようです。
4回休んだから、あと1回はいける、という具合。

大学は義務教育ではありません。行かないという選択肢もあった大学に来ていることを、、来させてもらっていることを忘れてほしくないなあと思うのです。

もし、友達と同じパフェを頼んだのに、パフェが来てみたら、自分の苺の数が足りない、となったら、これはもうクレームものでしょう。同じ金額を払うのに、なぜ私の苺は少ないのか、と。普通、払う金額に対して、期待があるわけです。

かつて、モラトリアムという言葉がありました。
大学の4年間を支払い猶予期間として過ごす。まあ、そのような意味合いもあることはある。
けれども、もしそれだけで終わるならば、やはりもったいない気がします。

大学の学びは、義務ではなく、権利です。
1コマにいくら払っているのか、もし計算したら、休むのはもったいないと思うのではないでしょうか。

まあね、授業を休んで、代わりにすることが得難いものである可能性も否定はしません。
ただ、欠席数を計算しながら休んでいた人が自爆した例は枚挙にいとまがありません。


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