外国人児童の日本語ボランティア 4

 いつもの中国の男の子の様子が違う・・・
今回は何となくそう感じました。そのまま日本語の勉強を始めても、
眠そうにしたり心は家に置いてきたようで集中しませんでした。

勉強後、お父さんにその話をすると、
学校で「バカ」「死ね」などと言われて嫌な気持ちになったということ。
それを引きずって来てしまったこと。
外国人児童同士であっても嫌がらせはあるようです。
気付いていたなら何か声をかけるべきだったのでは?と少し後悔しました。
カウンセラーではないので気の利いたことは言えませんが、
気付いていることは示せたのではないかと思いました。
見て見ぬふりをしているようで、後味の悪いボランティアになりました。

言葉の意味は分からなくても、「バカ」「死ね」などは心に届いてしまう。
罵られていることを察することができる。
外国人という枠は一切関係なく、どこにでもいる子供です。
両親は当然のように心配しますし、親子で日本に来なければ良かったと思わないことを願うばかりです。

今回は自分の意思を伝える「~たい」を勉強しました。
「中国へ行きたい」
この時だけ声が大きくなったのは気持ちがでたからだと思います。
彼の母国は中国。では、日本は何でしょう?
「日本は ボランティアの先生が・・・」
この「何でしょう?」に良い経験を詰めてほしいと思います。

理論や知識のそとに、日本語ボランティアのできることは
たくさんありそうな気がしました。

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