大人の日本語ボランティア 2

JLPT 日本語能力試験 の N2 合格を目指しているベトナムから来た女性。
読解が難しいとのことで、長文問題のコピーを持参しての学習。

私は概ね初級の大人や子供を担当していたので、
中級の方との学習は難しいと感じました。
うまく言葉で表現できませんが、
初級の方は日本語を覚えたいと意欲的ですが、
教えてもらう受け身な姿勢で、こちらから動き出すイメージ。
中級の方は目標を自分で決め、それを達成するために意欲的で、
ボランティアは補完するために利用しているイメージ。
そのため、中級では相手のアクションを待って、
動き出せばよいのではないかと思いました。

にもかかわらず、初級同様に自分からあれこれ解き方や言葉の意味を
話し始めてしまい、ぎくしゃくしてしまいました。
相性もあるのでしょうが、私自身で修正できるところは修正したいと
思うので、こういった経験もありがたいなと思います。

教室で教える、試験対策、オンライン、
まだまだありそうな日本語教師の顔。
自分はどうなりたいのか?本当になりたいのか?
ボランティアを続けていく内に、疑問がたくさんでてきました。

日本語教師になって日本語を教えたいというよりも、
日本で暮らしている外国人の実態が知りたかったり、
人柄や能力に興味があったり、日本が好きになるサポートがしたい
のではないかと考えるようになりました。

N2の合格によって給料が上がったり、就職で優遇されることも。
お金が増えれば母国への仕送りも増え、自由に使えるお金も増える。
それが本人の望みで、叶えるためのお手伝いができれば、
ボランティアの役割が果たせるのではないかと思います。

今回は教えるー教わるの関係ではなく、協働が良かったような気がします。
そのための接し方ができなかったのは反省です。
JLPT対策の知識や経験も不足しています。やれることはたくさんあります。
考え続ける行く末はどこなのでしょうか?
その過程を楽しめたらと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?