【今日の授業】ポムポムプリンと「ドブル」で語彙を覚えるアイディア
本当は今週お休みなんだけど、特別に受けた小学生2,3年生姉妹の日本語。
日本なら幼稚園向けと言えるような歌やゲームでもすごく楽しんでくれる。
私が受けたのは1年ちょっと前だけど、それまで2年間週に30分のオンライン授業をしていたということで、すでにA2くらいの力だった。
そして小さい頃からやっていたので、発音がきれい!!!!
残念ながらその先生がもうオンライン授業はなさらないということで、代替の先生を探していたというわけ。
私は小学生相手も得意だけど(自分が子どもだから)、日本語の先生がみんな子ども向けってわけじゃないから、大分お試しをしたらしい。
私に決めてくれたときは、お母さんがとてもほっとしていた。
さて、今日はサンリオキャラクター「ポムポムプリン」の「プリンとマフィンのポムポムビート☆」という歌を取り上げた。
ポムポムビートという名前だけあって、リズムがすごくいいので、楽しく歌えるし、何よりかわいい。
歌うことで出てくる語彙を覚えられたらいいしね。
文法は、「たべられちゃう」「あつめてるんだ~」「大きくなったら…」が新出なので、説明と代入練習。
「食べられちゃう」は複雑だ!
「食べる」+「られる」(受身の助詞)だし、「ちゃう」(てしまう)だし。
なので練習は、「飲むは?」「飲んでしまう」「飲んじゃう」「飲まれる」「飲まれてしまう」「飲まれちゃう」のように細分化した。
今日はそこまで行かなったので、次回は「小さくなったら、何がしたいですか?」というように、「形容詞+くなったら」の練習をする。
感情を入れる「ん」は、日本人はよく多用するんだよね。
日本語を教え始めるまで、気にしていなかったんだけど。
今日、でもいい説明を思いついた!
ドイツ語にも同じ「ん」となるような言葉「denn」があった。
本当は「デン」なんだけど、「てしまう」が「ちゃう」になるように、「ン」と簡易化される。
例えば、「Was ist das?」は「これは何?」だけど、「Was ist das denn?」というと、「一体これは何なの?!」と強調できる。
この発音が「ヴァス イス ダス デン」じゃなくて、「ヴァスイスダスン」のようになる。
よく使う「元気?」も「Wie geht es?」「ゲート」と「エス」がくっついて、「geht's」「ゲーツ」になる。
さらにこの強調dennがついて、「Wie geht's'n」(ヴィー ゲーツン)となったりする。
「ん」は「denn」と言えば、ドイツ語話者なら速攻理解できるはず!
これは直接法ではできないやり方だけど。
さて、「ドブル」というフランス発祥のカードゲームがある。
今朝、次女にせがまれて一緒に遊んでいたんだけど、これは手元のカードと場のカードで共通している名称をコールして、取れる(出せる)という遊びだ。
最初に場に1枚を残して全部配って、場に出していって、早くなくなった方が勝ちというゲームもできるし、最初はプレイヤーに1枚ずつ配り、場に残りをおき、早くコールした人が山から取っていき、たくさん取った方が勝ちという遊び方もできる。
1枚のカードには8種類のイラストが描かれていて、55枚のカード、全ての必ず共通するイラストがあるそう。
すごい!!
確率の計算が苦手なので、どういう計算か分からないw
遊んでいて思いついたんだけど、これを語学教育にも使えるかも!
ドブル自体に出てくるのは、お化けとか、錠前、イグルー、雪の結晶とか、決して普段使わない言葉もあるので、これをそのまま使うかどうかは、学習者のレベル次第かなあ。。。
でも、きっと子ども対象になると思うので、二度と使わないかもしれない単語でも、遊びならいいかも。
オンラインでも、予めカードを準備しておけばできると思う。
カードを準備するなら、基礎語彙で作れる。
イメージは、例えば
カード1 水、ごはん、パン
カード2 水、めがね、かさ
カード3 水、ごはん、かさ
カード4 めがね、ごはん、犬 などの絵を入れておく。(Jpgで作る)
1と2、1と3、1と4、2と3、2と4、3と4に必ず共通項がないといけない。
その作ったカードを全部、ワードとかパワーポイントで予め重ねておく。
山に多くおいておくパターンだ。
そして、右が〇〇さん、左が△△さんなどと、対戦者の場を決めておいて、カードをめくって動かせば、配ったという状況が作れる。
もしくは、早く共通項を言った人が勝ちというだけなら、プレイヤーが何人いてもできるかも。
対戦の場を決めておくなら、オンラインでも、私がカードをめくるのを見せられるようにカメラを置けばできるかも。
今度、この二人の授業のときにしよう!
(音符、びっくりマーク、がいこつなど、ホント要らん言葉も多いけどw)
漢字とかでもできるかも!
準備が必要だけど、1度作っておけば、何度でも使える。
ドブルに従えば、カードは55枚あっても、1枚に8つずつカードに掲載すれば、必ず重複があるということだから、かなり作れるはず。
エクセルとかで組み合わせを管理しておけば、カードを作るときに迷わないかな。
紙でやるつもりで、厚紙に印刷しないとダメだなあと思ってたけど、データでやるつもりなら、大学にもにほんごクラブにでも持っていって、スマートボード上でできるかも。
チーム対戦でもいい。
大学の教科書Genkiの基礎語彙と漢字で夏休み中に作ろうかな~
ドブルのカードは「位数8の有限射影平面」という数学規則を使っているという記事がありました。
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