国語・世界一画数の多い漢字!172画
今日の小2の国語で、生徒さんがスタートからとってもご機嫌斜め。
「どうしたの?」と聞くと、「話したくない」というので、それ以上聞くこともできず・・・
とりあえずルーチンの先週の宿題の漢字のテスト(聞き取りでノートに書いてもらう)をして、今週の漢字に取り組んだ。
今日は「曜」の字があって、「今まで習った漢字の中で一番画数が多いね!」というと、「世界で一番画数の多い漢字はなんだ?」と質問された。
「『なんとか麺』じゃなかったっけ?」とその場で検索して、出てきたのがこれ!
中国の古字でhuángと読むらしい。
意味は世界。
なんと172画!
但し、古字でもう使われていないとのこと。
紀元前3000年ほど前の漢字らしい。
動画もありました!
すると、おへその曲がっていた生徒さんが、「書いてみたい!」と。
ここのところ「なんで漢字なんてあるの?」と漢字ヘイトぎみになっていたので、興味を持つのはいいこと!と、書かせることにした。
でも、1マスは絶対無理だから、ノート1ページ使うくらいね!と注意してw
「知っている漢字から始まるよ、何かな?」「雨!」
「そうですね、その下の3つも知ってるでしょ?」「田んぼ!」
というように、お話しながら書かせた。
この漢字の面白いところは、漢字の組み合わせだということ。
雨の下に田が3枚。
もしくは1つは雷なのかも?!
そして、土は合計10も!
回が2つ、云が2つ。
これは上の雨冠と合わせて雲かも??
真ん中に飛ぶ、飛ぶの中には鳳と龍。
生徒さんには簡単に「鳥」と言ったけど、「おおとり」だ。
鳳凰は四霊であらゆる動物たちの頂点に君臨し、吉兆を知らせる霊獣で、優れた天子の世に出るらしい。
それが世の中の中心にあるんだねー。
そして、もう少し地べたに下がってくると、山が2つあり、その間に風が渡り、鹿が4頭。
しんにょうは道に関する言葉に使われる部首。
ほとんどのものが自然の万物で構成されているのに、それを最後に締めくくるのが人工物!
まあ獣道かもしれないけど。
(田も人工物ととらえるか、自然発生的な群生か?!)
授業のあとに家族にこの漢字を書いてみせると、
「人はいないんだね」
と娘。
そうだね。
この世界のありように比べたら、人なんて小さなものは書くに足りないんだよ、きっと。
ちなみにこの音なら今でも漢字ありそうだな、と思って調べてみたら、タイ語でお世話になっている大阪大学であった!
huángは第2声なので、「黄皇煌蝗簧徨」が該当する。
音を同じにして、世界の中心には「皇帝」がいるってことだったのかしらん。
実際に使われているのは、なんとか麺って思ってたけど、正解は「ビャンビャン麺」w
まあ、これはちょっと流行で復活しただけで、やっぱり使われているとは言い難いかもしれない。
ちなみにこちらは58画。
日本語の苗字「たいと」「だいと」「おとど」が84画。
ホントに今でも使ってるのかしらん。
中学までに習う常用漢字では、「鬱」だそうです。
29画。
そういえば厚切りジェイソンの漢字ネタに、「こんなの書いてるから、鬱になるんだよ!」というネタがあった。
ともあれ、本当にノートを1ページ使って、この漢字を書き写し終わったころに、生徒さんはすっかり笑顔になって、「今日はもうこの漢字習ったから、他のことはしなくていいよね!」なんて冗談を言っていた。
漢字は苦手と思っても、組み合わせなので、それが分かると面白いと思うようになる。
1年生は象形も多いし、新しいことなので楽しいだけど、段々初期はそのパーツ集めの感もあって、小2くらいから漢字の好き嫌いが分かれ始めると思う。
外地の小3は、もう日常で使う言葉がなくなっていく(特に音読み)ので、もっと厳しくなる。
今日はちょっとまた漢字への気持ちのハードルを下げられたかしらん・・・
そんなわけでまたどこかで披露する機会があるかもしれないから、練習しておこっと!w
ちなみに冒頭の写真は今年の春に台湾で見かけた看板。
金魚が3匹?!
なんと読むのかしらん。
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