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15歳の娘の一人旅+デジタル見守り

先月15歳になったばかりの長女が、今日一人で日本に旅立った。
朝6時半のブリティッシュエアウェイズに乗るために4時起き!
荷物は昨日までに作ってあったけど、やはり多少の出し入れはある。
紅茶を入れてやったけど、ゆっくり飲む暇もなくて、立って飲んでいた。

今回は父親の意向により、直行便!ということになった。
当地からの東京行きは、ルフトハンザ、JAL、ANAがあるけど、JALがとても安くて、おまけにスーツケース2個OK、変更無料と至れり尽くせりだった。
が、安いチケットの往路はロンドン乗り換え。(復路は直行便)
長女に聞くと、ロンドンわーい\(^o^)/という感じだったし、夫もロンドン乗り換えならOKという。

夫は、私の最近のお気に入りの中国国際航空などは心配というつもりだったんだろうね。
中国国際航空は安いし、なんといってもロシア上空を飛べるのでフライト時間が短い!
でも、中国国内ではインターネットの制限もあって、連絡取りにくいし、英語通じにくいし、いざなんかあったときに困るということだろう。
まあ、私もさすがに中国経由は勧めなかったとは思うけどさ!

そんなわけで、朝イチのロンドン行きに乗ることになった。
もう17年ほど前か、私も同じフライトに乗って、ロンドン本社の会議に出るため、日帰り出張に出かけたことがある。
がらーんとした朝の空港で、しかも第二ターミナル。
フランクフルトはルフトハンザのベースなので、スターアライアンスは華々しい第一ターミナルだけど、ワンワールド系は隅っこの第二に追いやられてるんだよねw

そのときは、ロンドンに霧が出ていて出発できない(着陸できないから)と機内で1時間待たされ、それでも埒が明かなくて、一旦降ろされて、9時に再集合となった。
結局4,5時間遅れで出発した。
天気はどうしようもないけど、日帰り出張のつもりだったから、すごく困った。
午後便を夜便に振り替えてもらったんだけどね。

さて、そんなことをようやく今朝思い出した!
秋のロンドンなんて、やばかったんじゃないか?!
もし最初に思い当っていたら、ちょっと足してやっぱり直行便にしたらよかったかも。
百ユーロっぱかしケチったばかりに・・・

反省しながら空港に近付くと、早朝5時過ぎから待ち構えていたように飛行機が着陸しだした。
本当は環境を考えると、電車がベストではあるけど、飛行機はロマンがあって、いいよね!と思う。
おかげで娘たちも空港、飛行機大好き!
(長女の将来の希望は今のところ客室乗務員)
電車の旅も大好きだけど、さすがにアジアまでは行けないので、やっぱり私たちはこれからも飛行機を使わせてもらうと思う。
地球くん、ごめん。
その分、他のことでエコに気をつけるからね。

さて、昨日オンラインチェックインをしたら、なぜかロンドン-東京間はできて、搭乗券がダウンロードできたのに、フランクフルト-ロンドン間はできない。
最初からやり直したら、メッセージが変わって、「オンラインチェックインできません」になった。
多分、BAは16才以下の一人旅を禁止しているので、そのセキュリティーがかかったんだろう。
14歳以下は完全禁止、14~16歳は親の承諾書が必要なので、カウンターで承諾書を見せろということなんだろうと思う。

JALにはないのに!と思ったけど、よく考えたらある方が安全だ。
中学生くらいの子が、週末パリに行こう!とかロンドンに行こうなんて「家出」しちゃうかもしれないんだから。
日本でいう、「東京さ行くべ!」ののりで欧州の都市間は移動できてしまう。
日本からそんな近距離はないしねーとは思ったけど、Kポップ人気で、子どもが勝手にソウルに飛んでしまうということはあるかもしれない。
そろそろ日系の会社も承諾書制度を導入した方が安全かも!

さて、そんなこんなでカウンターへ。
ドイツ語でぐーてんもるげんって言ったのに、英語で返ってきて、ずっと英語だった!
英語は聞いて分かるけど、もう咄嗟に出てこないから困るんだよ~と思ったけど、大した話じゃなかったので、英語できないってバレないくらいだったw
それで、私がそばにいたからだろうか、承諾書見せてって言われなかった。
(せっかく作ったのに!)
でも、私が悪い他人かもしれないんだから、やっぱり聞いた方がいいかもね。

第二ターミナルは、すぐに出国審査があるので、それが終わるまで見送れた。
途中、長女が色々紙を見せているのが見えた。
トルコ系の移民が学校期間中に勝手に休んで、旅行(帰省)してしまうことが続いたので、フランクフルト空港では長期休暇じゃないときの子どもの主国にはうるさい。
飛べなかったという話も聞いたことがある。
だから、もちろん今回も学校の休暇許可書(日本での学校名入りで、体験入学のため特別許可と書いてある)と、日本の学校の受け入れ許可書、両親の「一人旅承諾書」(日独の連絡先入り、日独英語で)を用意してあった。

ドイツに住むと、こういう書類に注意が向くようになる。
許可書さえあれば、たいていのことができるので、オフィシャルに許可を取ればいいのだ!
(この間は、環境団体が高速道路ジャックをしていた。
自転車がわんさかいて、高速に乗れなかった。
これも、事前にデモの許可を取っている!
許可取ればいいのか~?!ってハナシだけどさ)

一度、長女が私を指差したので、手を振った。
多分、「保護者はどこ」的な質問だったのだろう。
ちらっと見られて終わり。
無事に通過できた!
第一関門突破!
ここまでは見守ることができる。
でも、ここからはずっと一人だ。
がんばれ!

空港から本当なら20分くらいなので、搭乗前には帰宅できる予定が、工事があって回り道を余儀なくされ、搭乗時間過ぎに帰宅になってしまった。
もう一度行ってらっしゃいメッセージをしようと思ってたんだけど・・・
でも、長女からゲートだよ!と写真入りでメッセージが届いていたので、大丈夫だったんだろう。

Flightraderというサイトで、便名を入れると逐次追いかけられるので、ゲートを出るところ、滑走路に入るところ、と随時見守った。
ロンドン霧問題はなさそう!
第二関門突破!

滑走路に入った!
ベルギーとオランダの上空を飛ぶ。アントワープあたりの上空だ!
ロンドン通り過ぎて、着陸待ちの列に並んだw

ロンドン到着!
予定より20分ほど早かった。
あっという間の1時間半。

長女はこの春1週間の語学研修に参加しているので、今年2度目のロンドン。
雨のロンドンの写真(アイキャッチ)を送ってきた。
このJAL機が日本まで連れていってくれる。

長女は最初、SMSで連絡してきていた。
お金かかるのに。(本人の。プリペイドだから)
ヒースローも無料Wifiあるからねと言っておいたのに。
何度かやりとりをしていると、「ここのWifiは安全じゃないと携帯が言った」と。
かわいいw
そうだね。オープンだからね。でも、大丈夫だよ、とつながせる。
朝食に持たせた栗ご飯のおにぎりと、バナナパウンドケーキを食べながら、一度電話してきた。

そこからは、水汲み場がどこか、携帯の充電ステーションがどこかなど、私が調べた情報を送れた。
世の中便利になったよね。
ドイツにいる私がヒースローの情報を簡単に入手できることもだけど、娘とこんなにやりとりができるなら、本人もさみしくも不満も少ないだろう。

今いるゲートから、充電ステーションまでの551m!


一人旅だけど、デジタル見守りできる。
技術の進歩のおかげで、世界は本当に近くなった。
今朝、空港で見送ったときは、一人で出かけられるようになった成長を誇らく思う気持ちと、さみしい気持ちと半々だったけど、今はもうさみしくない。
離れていたとしても、娘が元気で楽しければいい。
幼稚園、小学校とちょっとずつちょっとずつ離して来た手が、今回は1か月くらい離れる。
まあ、祖父母宅に泊まるので、完全に一人旅じゃないけど、それでも一回りも二回りも成長する機会があるだろう。

どうか元気で、充実した滞在を楽しんでほしいと思う。


追記 
JAL機、フランクフルトに帰ってきた!
無駄な感じがするけど・・・



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