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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#日本語文法

外国語視点での「~てもいい/~てはいけない」

外国語視点から日本語の文型を考える勉強会、第2回を行いました! 今回は6名参加で、中国語、フランス語、ポルトガル語、ドイツ語の観点から「Vてもいい/Vてはいけない」を確認しました。 ダイジェストでまとめると、今回の言語では英語のように、助動詞に類する言葉と動詞の原形を伴なって、許可を表すことが分かりました。 日本語学習者がこのテーマでひっかかるとすると、「て形」の作り方/覚え方なのではないでしょうか。 ■プラスα■ ★フランス語 「~てもいい」英語のcanに相当する

「知れる」という人の気が知れない

小5の国語の授業では、毎週作文を宿題に課している。 何度か注意しているのだけど、「知れてよかった」という表現をする。 ひょっとして、私が間違ってる?!と思って、調べてみたら、やっぱり間違ってないけど、どうやら最近若い人たちの中では「知れる」という表現が使われているらしい。 「知る」という動詞は確かにやっかいだ。 日本語を教えているときも、「食べますか」「はい、食べます」「いえ、食べません」のような使い方ができない。 「知りますか」「はい、知ります」「いえ、知りません」とい

もったいない→もったいございません?

大学の文法の授業でレポートを書かないとならないんだけど、テーマがモダリティで、3冊の文法書等から例をひき、比較しないとならないという。 モダリティは英語でいうなら助動詞を使うようなもの。 Have toとMustみたいなやつね。 「ようだ」「そうだ」「みたいだ」とか。 はてさて、海外にいるので、図書館にとか本屋になんて気軽に行けないわけで・・・ 手元の1冊と、オンラインで両親の家の近くの図書館の蔵書を検索し、借りてきてもらったのと・・・と話していたら友人が、「こんなのあるよ