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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#学校教育

「ネイティブ信仰」を捨て、コミュ力重視の教育を

私は携帯電話が嫌い。 大抵普段は電源が落ちている。(放置されていて) 運転はよくするので、高速道路で立ち往生したらどうするんだ!と夫に持たされている。 だから、いわゆる「ガラケー」である。 学生の頃、みんながPHSを持っていたときも、抵抗してがんばっていたけど、添乗の仕事を始めて、やむなく入手した。 そのあとドイツで旅行業に携わっているときは、緊急用に携帯を持たされていて、365日24時間対応だったので、ホント嫌気がさした。 元々嫌いだったのに、拍車がかかった。 家にいる

ブルームの教育目標分類(改訂版)

ブルームの教育目標分類とは何か 今日のセミナーで最大の収穫は、ブルームの教育目標分類を知ったことだろうか。 1973年にアメリカ人教育心理学者が考えた分類を、門下生がさらに改善したもの(だから改定版)で、学習の段階、内容をまとめている。 ピラミッドの上に行くほど、高度な学習ということになる。 今後、学習計画を立てる上で、目標に応じた活動をより明確にできると感じた。 例えば、昨日高校生クラスで行った「句会」は、俳句のルール確認や作品紹介という「記憶」の上に、「応用」(本歌取

コミュニケーション力(りょく)の育て方?

とっても共感するところの多いajekorea先生の記事より。 ダグラス・ラミス「イデオロギーとしての英会話」(1976年)を引用されて、コミュニケーションとは何かということを問題定義されています。 ダイジェストで書くと、アメリカ人であるラミス氏が金沢で「英語で話しかけれてもいいか」と聞かれ、了承するとお決まりのフレーズだけの質問を繰り返した、という出来事。 同氏は「彼はその答えに真実興味を持っていたわけでもなかった。(中略)彼が暗唱した文章は型にはまったお定まりで、(中略)