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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#助詞

「バナナでりんご」なドイツ語のund(and)

昨日の大学の授業で、複数の形容詞が重なるとき、1つ目の形容詞は「-て/で」になることを教えた。 い形容詞(学校文法の形容詞)は、「おいしくて、安い」、な形容詞(同形容動詞)は、「きれいで、元気」のように。 名詞もな形容詞と同じく、「-で」でつなぐ。 以前、動詞の重複も「勉強して、寝ます」のように、1つ目が「-て」になることは学習済。 そもそも第1課で助詞「と」が出てくるときから、口を酸っぱくして「と」は「名詞と名詞」にしか使えません!と言っている。 なぜなら、ドイツ語のu

【授業報告】N5対策的な応用会話「ドイツはビールがおいしくて、きれいな国です」

対面でプライベート授業をしている9年生女子は日本への留学を希望中。 斡旋団体に登録し、オンラインでテストを今年度中(夏休み終了まで)に受けるように言われている。 私も推薦状を書き、とりあえずここのとろろはそのテスト対策。 テストはN5かN4レベルを選べるということなので、とりあえずN5対策。 語彙はクイズレットで単語帳を作成し、自分で勉強するように伝え、問題文の理解、N5文法を復習し、漢字もジャンルごとに勉強中。 金曜日の授業では、漢字のテーマを「人」にし、人父母子男友

「人/物は<何/どこ>が---」の学習と差別社会教育

明日のにほんごクラブの準備中。 ここのとろろ形容詞を取り上げていたので、春休み前の来週に「好きなキャラ(でも実在の人でも)紹介」でもしようかと、欠かせない「人/物は<何/どこ>が---」の文型を用意しつつ、これってでもきっとよくないんだろうなあともやもや。 大学で使っている教科書Genkiにも、この人が太っている/やせているという描写が出てきて、これ現代(ヨーロッパ)ともうすでに合わないなあと思った。 見た目を云々するということが、ほとんどタブーのようになっている。 私が