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外国語学習/日本語教育

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海外で継承語教育、ドイツ人に日本語教育をしていることから考える外国語学習についてあれこれ。
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#ドイツ語

外国語学習に文法用語はどの程度必要か

先日の戦略に従って、「日本語教育文法II」から今クールの授業をスタートしている。 既知の事項が多いので、難しくはないけど、専門的な分類、言い回しが多いので閉口中。 例えば今日勉強している「副詞」。 副詞は、変化せずに「用言」を修飾する。 大きく分けて、「様態副詞」「程度副詞」「陳述/誘導副詞」に分かれる。 アカデミックに日本語をやってる人は別にどうとも思わないんだろうけど、一般の人が「様態」とか「陳述副詞」って言われて分からないよね。 用言は体言とかと一緒に学校文法で学習

「ですます」体とDu(あんた)の矛盾

補習校で教え始めて、しばらくして、子どもたちの日本語のインプット絶対量がかなり少ないと気付いた。 日本にいれば自然に耳に入るような言葉が、外地では意図して親が話さなければ、子どもが覚えることはない。 簡単な例でいえば「ですます」体。 国際家庭の子女であれば、片親だけが日本語母語話者で、その人としか日本語で話をしないのだから、「ですます」体なんて耳にしないのだ。 まあ、もちろん絵本を読み聞かせるなどで、ゼロではないのだけど。 低学年のときは、取り立てて何も思わなかったけど、

文法の教え方-直接教授法じゃなければ

今日は、朝から5コマ。 まあ長い人も多いので、気楽で楽しいメンバーです。 うち、仕事でこちらに来ている日本人の彼氏のために日本語を習っている人がいるだけど、年に1度は彼と日本に行き、英語の話せない家族ともコミュニケーションをとっているので、中級と言える人がいる。 本は使わずに、都度テーマを設けて取り組んでいるんだけど、今日は助詞を取り上げてみました。 終助詞や間投助詞は、ドイツにないのでそのグループ分けでいいんだけど、格助詞は、ドイツ語にこそ「格」があるんだよね。 欧州系