A .B .Untied (ABU)旧:日本営業大学
Off the field Vol.5 - FC東京クラブコミュニケーター 石川直宏さんインタビュー -
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Off the field Vol.5 - FC東京クラブコミュニケーター 石川直宏さんインタビュー -

A .B .Untied (ABU)旧:日本営業大学

Athletes Business United(ABU)で学ぶ受講生に、「競技のもつ価値とは」「ABUを選んだ理由は」「目指す場所は」についてインタビューしていく企画です。

 アスリートの持つ可能性を引き出し、”世界で輝く”アスリートたちを育てるABUのOff the Fieldを、受講生でアスリートライターの青木蘭がお届けします。


 今回は、元Jリーガーで現在FC東京のクラブコミュニケーターである石川直宏さんにお話を伺いました。クラブ初となるクラブコミュニケーターという職について深堀りします。コミュニケーションや組織マネジメントに興味のある方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。


‐石川直宏 プロフィール‐

【生年月日】1981年5月12日

【出身】神奈川県横須賀市

【通算記録】

J1リーグ戦290試合出場49得点、J2リーグ戦23試合出場3得点、

J3リーグ戦3試合出場0得点、カップ戦61試合出場13得点、

天皇杯29試合出場6得点、ACL6試合出場0得点

2018年、「FC東京クラブコミュニケーター」に就任。

FC東京の活動に様々な形で協力・参加し、クラブとFC東京に関わる全てのエンドユーザーとコミュニケーションを図り、クラブの発展のためにサポートする役割を担っている。


引退後の新たなクラブとの関わり方


ー石川さんがやられている「クラブコミュニケーター」とはどういったお仕事なのでしょうか。


 クラブコミュニケーターは一言でいうと、「クラブ・地域や社会・ファンをつなぐ役目」です。

 FC東京は、地域や行政、企業と協力し、「都民のための地域密着型Jリーグクラブ」づくりを目指しています。ユース世代の選手の普及育成活動、Jリーグ選手達の強化など、さまざまなジャンルが重なり組織として運営されているクラブです。

 僕の仕事は、クラブに関わる人達とコミュニケーションをとり、より色んな人の思いをつないでいく「一体感」を体現する仕事です。


ーJリーグ初のクラブコミュニケーターということでしたが、経緯を教えて下さい。


 怪我で最後の2年間半はリハビリをしていて、残りの競技人生が短いことに気づきました。なので、シーズンが終わる半年前に引退発表をしたんです。残りの時間を、出し切ろうと思って。その後リハビリを終え、復帰した試合で引退をしました。すごく出し切ったし、やりきった達成感が強かったです。

 引退後、しばらく無気力状態が続きました。多分長年のサッカーに対するプレッシャーから解放され、色んなものが削ぎ落とされた自分になったからだと思います。その時に、立ち止まっている自分よりも「クラブの役に立ちたい」という思いが湧き上がりました。

 プロ選手として走りきれたのは、間違いなく色んな人との繋がりや想いが共有できたからです。この繋がりをもっとクラブ側から強化することで、FC東京の価値は磨かれるんじゃないかなと思い、今のクラブコミュニケーターという役職を作ってもらいました。






ークラブコミュニケーターとして、クラブ運営に必要だと思うことはなんですか。


 僕は、「フラットな関係性」が必要だと思います。色んな人がこのクラブにいることの意味を理解しあい、「なぜここにいることを選んだのか」という話が立場に関係無くフラットに話せるという関係性がクラブ運営には必要です。

 こうした関係性を築くことで、サッカー、スポーツ、社会にいい影響や貢献ができ、回り回って自分たちの人生を豊かにします。そして、クラブの存在価値を高めることにつながると思います。



やりきった先に見えた景色


ー現役時代に培ってきた力が、今どのように活かされているとおもいますか。


 良い時も悪い時も「自分のあるべき姿を示す」ということは、現役引退した今でも活かされているなと感じます。あるべき姿とは、今自分が置かれている状況と向き合い、自分にできることを最大限やることなんじゃないかなと。苦しい状況でも、今その場でできることを出し切って乗り越えた後に、あの状況が良いものに見えることもあると思うんです。

例えば今コロナ禍にありますが、まさにこの時間も同じです。ある側面から見たら「試合ができない」「見通しが立たない」という状況は悲劇だと思います。でも違う側面から見たら、サッカーに費やしていた時間を違うことに活用でき、学びや成長につなげることができますよね。

僕もそうで、クラブの活動がストップした時に、仲間たちと「このクラブの存在意義」や「価値観」をすり合わせる大切な時間になりました。

 捉え方を変えるだけで、自分の身に起きたことをプラスに変えることができると思います。

ある指導者から「起こることが全て良きこと、自分の取り組み方によって見える景色や意識が変わる」という言葉をもらって、それは今も大事にしています。


ーやりきるってすごく難しい概念だと思うのですが、石川さんが考える「やりきる」とはなんですか。


 何を持ってやりきるかによって、たしかに意味合いが変わりますよね。僕の中では、「昨日の自分を超える」ことかなと思ってます。

成果や結果は一瞬です。比較対象は他人ではなく、昨日の自分を超えること。それを継続した先に、自分を成熟させることにつながるのではないかなと思います。


自分の人生と向き合う時間


ーABUに入学されて、いかがですか。

 一緒に学んでいるメンバー達は、本当にオープンマインドだなと感じています。学ぶ姿勢や謙虚な姿勢があることも印象的です。きっと中田学長の熱量によってつながった人たちがここにいるからこそ、成長・成熟の機会として取り組んでいるメンバーが多いのかなと思います。

 アスリートは、選手として輝ける時間が限られていますよね。不安を持ちながら競技と向き合うことは、珍しくないと思います。その中でも、競技に関係無く「自分の人生と向き合う」ことに着目し、取り組んでいる選手たちがここには多いです。



ー最後に、現役アスリートへメッセージをお願いします。

 アスリートは、学びを得て、自分の力にしようとするエネルギーがとても高いと感じます。可能性を秘め、能力が高いことはもちろん、人間性に長けているアスリート達がもつ影響力はとても大きいです。

 この影響力や能力をどのように発揮していくかが今後の人生を左右すると思います。みなさんには自分自身の価値に気づき・磨き、社会との接点を意識的につくり・繋げ、力を発揮してほしいです。

(取材・文:青木蘭)


Athletes Business Unitedについて


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http://ab-u.co.jp


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