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Off the field Vol.3 - WEリーガー船田麻友さんインタビュー -

日本営業大学で学ぶ受講生に、「競技のもつ価値とは」「日本営業大学を選んだ理由は」「目指す場所は」についてインタビューしていく企画です。
 アスリートの持つ可能性を引き出し、“世界で輝く”アスリートたちを育てる日本営業大学のOff the Fieldを、受講生でアスリートライターの青木蘭がお届けします。

青木

 今回は、日本営業大学の受講生で女子プロサッカーリーグWリーグでプレーしている船田麻友さんにお話を伺いました。
 女性アスリート、女性アスリートに携わる方に是非見ていただきたい内容となっております。


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船田麻友さん
東京都出身。ポジションは、ゴールキーパー。8歳でサッカーを初め、東京成徳大学中学校・高等学校の女子サッカー部でプレー。ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18に加入。同年にはトップチームに登録され、2008年にはリーグ戦16試合に出場した。高校卒業後は東洋大学に進学。2021年Wリーグの開幕に伴い、プロサッカーチームちふれASエルフェン埼玉へ加入。プロ選手として活動している。

本気だからこそ妥協しない。”どんな自分でいたいか”という問い。

日本営業大学入学のきっかけを教えて下さい。
 きっかけは、音声配信アプリ「クラブハウス」でした。
 私自身これまで女子サッカー以外の競技と触れ合う機会もなく、他のアスリートたちがどんな特性を持っていて、どんな想いで競技と向き合っているか知る術が無かったんです。
ただすごく興味はあって。そんな時にクラブハウスでたまたま「アスリートの価値を高めるには」というタイトルのルームを見つけました。それが日本営業大学のルームだったんです。興味本位で参加し、ルームの中にいた日本営業大学の中田学長と広報の丸山さんとお話させてもらいました。
 その後、日本営業大学が主催するオンラインイベントに出演する事になったんです。このイベントを通じて日本営業大学がアスリートのためにある”学びと出会いの場”だということを知り、入学することにしました。

日本営業大学PREZENTS2021

どうして学びの場に飛び込もうと思ったのですか?
 2021年からWEリーグというプロリーグが誕生し、参入している11チームがプロチームとして活動しています。私も、ちふれASエルフェン埼玉という埼玉県西部地方(熊谷市・飯能市・狭山市・日高市)に拠点を置くチームとプロ契約し、アマチュアからプロ選手となりました。
 プロの選手になったからこそ、”将来を考えざるを得ない”状況になったんです。
今まではチームのスポンサー企業に就職し、仕事と競技を両立する毎日を過ごしていました。サッカー引退後は、そのまま会社で働くこともできます、でも、プロ選手はそうはいかないですよね。現役中に引退後のことを見据え、「将来自分は何がしたいのか」具体的なイメージを持つ必要があると考えました。
 日本営業大学では、視野を広げることと具体的な将来を思い描くために必要な学びがあると思ったんです。

実際入学してみての印象はどうですか。
 初めは「セカンドキャリア」「キャリア形成」と聞くと、すごく固くて真面目な印象でした(笑)でも実際入ってみると、想像していたよりも柔らかい雰囲気でしたね。講師の先生方もものすごく物腰が柔らかくて。講義の内容も面白くて、例えば私は目標達成脳やアスリートの話し方講座、プレゼンテーションスキルなど、ビジネスのみならず競技中にも活かすことができる学びを選択しました。講座自体も自分のライフスタイルに合わせて選択できるので、無理なく受講できるのもいいなと思います。
 受講生たちが交流できる会も定期的にあって、その会をきっかけに他の競技のことやアスリートたちと交流ができるのも面白いです。

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プロの道、サッカーづくしの日々

現在のライフスタイルについて教えて下さい。
 週4〜5日トレーニングで、シーズン中は週末試合ですね。サッカーの無い時間にいろんな人の話を聞いたり、日本営業大学の講義を受けて勉強したりしてます。このコロナ禍で、練習以外の時間にMTGを設定していたら予定のほとんどがZOOM会議で埋まってしまいました(笑)

【船田さんの1週間の予定】
月曜日:オフ
火曜日:午前ウエイト、午後3時〜5時練習
水曜日:午後3時〜5時練習
木曜日:午後3時〜5時練習
金曜日:午後3時〜5時練習
土日:試合

アマチュアからプロに転向して変わったことはありますか。
 選手を辞めた後の身を守る手段が自分しかいないので、情報獲得への貪欲さが増しましたね。WEリーグが開幕した当初は、選手たちが一斉にプロとなって、そのために必要な手続きとか、何をすればいいか分からなくて本当に困ったんですよ。個人事業主の届けとか、確定申告とか、今までやったことのないことと突然向き合わなければいけなくなりました。そうした時に、自ら情報を掴みに行かないと自分自身が困ることを身をもって体験したんです。
 私ももう30になって、この先何がしたいのかを考える時期に近づいていると感じます。
シーズン中はサッカーのことに集中しますが、オフシーズンに入る直前から将来のことを考え始めます。所属チームを変えるのか、このまま居続けるのか、それとも引退するのか。どの選択をしても後悔しないように、周りの人に頼りながら、自分で決断できるように必要な情報を得る努力をしています。

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最後に現役アスリートたちにメッセージをお願いします。
 周りを見渡した時、この年齢まで競技を続けている人は本当に少ないことに気が付きました。それだけ一つのことを続けるというのは、簡単なことではないと思います。アスリートの皆さんには競技を続けてきたその価値に、気がついてほしいです。そして、世間に伝えてほしいです。アスリートが輝く場所は「スポーツだけじゃない」ということを。
 日本営業大学では、ビジネススキルの獲得のみならず、頭の中を整理できる講義も沢山有ります。選手としても人間としても成長できる環境がここにはあると感じます。少しでもやりたいことがある方は、勇気を出して一歩踏み出してみてほしいです。もし競技以外でやりたいことが見つからない人でも、受講生や講師の方々と話す時間を通じて何か答えを見つけられるかもしれません。

最後に、女子サッカーをする子どもたちに伝えたいです。
是非、プロ選手を目指して欲しい。あなた達がプロを目指したいと思える、夢のある世界にしておきます。

日本営業大学ロゴ


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