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総道コラム 9月

新しい時代 新しい生き方

コロナ禍で、「辛抱」を強いられたこの日々は、早くも二年目を過ごしております。
経済的ダメージはもとより、心身の疲弊と出口の見えない漆黒の闇が続く長い
トンネルの中にいるような恐怖と闘う日々ではないでしょうか?
しかし、その一方でワクチン接種も少しずつ拡がりつつあり、コロナ禍の終息
へと向かっていくことへ、ささやかな期待を寄せる方もいらっしゃいます。

さて、この世界的パンデミックが終息したとき 皆様は、以前と同じ生活へ戻りたい
とお考えでしょうか・・・

「前のままに戻りたい」とは「後ろへと戻る」ということでもあります。
過去を生きてきた人たちは 時代を経てくる中で、様々なものや価値観を変えて
変化してきてこそ、「今」があります。
私たちは、出来ることなら「苦難」というものから避けたいはずであり、例えば様々な
身体の痛みは 絶対避けたい「苦難」のひとつでしょう。
でも、それは 潜んでいる大きな危険を知らせてくれるシグナルかもしれないのです。
例えば、背中の痛みには不自然な姿勢や仕事などで酷使した筋肉の使い過ぎや
もっと深刻な場合は、腎臓や心臓などの病の兆しを知らせるものかもしれません。
そうした身体の異常に氣付けば、早急に原因を突き止め治療に専念できるはずです。
「痛みというシグナル」があるからこそ 「氣付く」ことができ ひいては「健全」を保つ
ことができるのではないでしょうか・・・
世界中の人々を恐怖の底に突き落とした今回のパンデミックも 私たちに様々な警告を発しているようにも、想えはしないでしょうか?
自然を破壊しすぎてはいないか?
経済的効率ばかりを優先して、人の命を後回しにしていないか?
お互いに悪口や批判ばかりし合ってはいないか?
家庭を本当に心安らげる場所にできているのか・・・等々 疑問と反省は尽きません。
こうした負のシグナルに氣付き、謙虚に反省し誤った方向へと歩んでいたならば
それを正していくことこそ、この時代に在る者の責務では

今回の苦難がもたらした様々な警告(シグナル)に 皆様は どんな「氣付き」が
あったでしょうか?
もし、何も氣付けなかったというならば、このコロナ禍から何も学ばなかったことになります。

日本道で学ぶ皆様は、それぞれに いくつもの警告(シグナル)に氣付いておられる
ことでしょう。
但し、「氣付く」だけで 「行動」しなければ 何も変わりません。
何故 そうなったのか・・・という「原因」を探り しかるべき対処(行動)をしなければ、
悲観にくれ立ち止まるだけであり、より佳き前進を遂げることはできないのです。

先日 暦でいう干支の「甲子の日」に 私は 水回りの掃除とメンテナンスを徹底的に行いました。
木と水の氣を表す「甲子の日」は、「自然界の調和が図られ流れが良くなる」
そのことから、物事を始めるのに最適の日だとされております。
また、この日に始めたことは良い流れに乗り、長続きするとされております。
そうした理由もあり「水」にまつわることを奇麗にすることで運氣が上がるとして、水回りの掃除と共に 細かなメンテナンスを施し 少しでも今後が「良い流れ」となるよう心を込め、徹底的に掃除したのでした。

こうした「氣付き」と共に「行動」することは 実は 私たちの何氣ない「日常」の中にこそあります。

但し それも 「心のゆとり」が無ければ、「これは何を意味することなのか」という
氣付き(シグナル)を感じることはできません。
日々の生活・暮らし方を今一度 見直し 心にゆとりを保ち丁寧に暮らすことを
お奨めしたいのです。バタバタとやり過ごす日々の中に 見落としていることはないでしょうか?
私たちが取り組むべき実践とは、もっと身近な問題に向かい合うことなのです。
どんな些細なことであれ、日常生活の中に生じる様々な課題というものに氣付くことそして、それを改善していく努力を積み重ねていくことは、いつの日かより大きな危機に直面した時慌てず、冷静に立ち向かえる智慧を蓄えることとなります。

このパンデミックが終息した後の「新しい時代」には 新しい生き方・新しいスタイルを創っていかなくてはならないのです。

 皆様ご自身の手で創っていくものなのだと強く言い添えておきます。

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