総道コラム6月
~心に響く贈り物~
薄暑の時候となりました。
何かと行動を制限されている生活の中で、 運動不足の解消にと 軽く散歩するだけで 額に汗がにじみます。
初夏の爽やかさを感じ始めると、 お中元の時期が来たことを想い起こします。 季節の節目に年神樣や地域の氏神樣 そしてご先祖樣に捧げるお供え物に由来する 「季節の贈り物」を贈ることは、 皆様も大切になさっていることでしょう。 お中元・お歳暮は 日頃お世話になっている方々へ、の感謝を表す贈り物です 。感謝を込めて 、今後とも 宜しくお願いいたしますと願いを込めてお贈りすることは 人として最低限の基本中の基本です。
また、 何かあって お礼をすることができていたとしても それは 普通のことです 。人に物を贈ること お返しをすることも 「おかげ様で」という感謝をやり取りする行為 ですが 日本道で学ぶ皆様であるならば 「プラスの何か」が できるはずです。
では その「プラスの何か」とは 具体的にどんな贈り物ができることなのでしょうか
例えば 親しい方からホームパーティーのご招待を受けたとき 皆様は何を手土産に お持ちしますか?
ある生徒は ワインをお持ちしますと答えました。
また ある人は花をお持ちしますとおっしゃいました
さて・・・皆様は?
先ず ホームパーティーなどへの手土産は「集う人たち皆なでいただけるもの」が 基本です。
では 何をお持ちしたら良いのでしょう?
お招きいただいた人たち皆が同じ発想で 同じもの(例えばワイン)を持ってきたら 主催者の方としては、 せっかく持ってきていただいたワインだからとその場で出したい はずが、 全てを飲んでもらえない量となれば とても困ることでしょう こうした場合の基本は ホーパーティーの主催者(いただく側)が 氣を遣うものは持っ て行かないことが第一の基本です。
例えば 多数の方たちとの集いではなく一対一でのお招きであればお好みのワインや お花でも 喜ばれますが、 多数での集いであれば 色々違うものをお持ちすることが 喜ばれるものです。
その際 、他の人たちより発想が秀でて 「流石!」と言われる手土産をお持ちできる 人であっていただきたいのです。
それは 、普通の発想や物の選び方では、 人は感動できないのです 集う人が多くなるほど 人とは違う着眼点が必要となります。
それは、 観察眼と共にそこから発想する物も人より、一段上を行く考え方が必要であり それには日本道で学ぶことで感性を磨くこと ・・・これが大きく役立つことだと実感できるはずです。
また 何かあったら贈り また 、贈り返すことは 誰でもできることです 規定のこと・当たり前のことができるのは一般常識です 昨年来より世界中が苦しめられているコロナ禍にある今、 なかなかお逢いできない 方への手土産や お見舞いの氣持ちを込めた贈り物は 何が喜ばれるでしょうか 贈答といえばお菓子や食品などが一般的に多いようですが 味の好みは人それぞれ です。
ましてや 心理学上で解説すると 昨年来 コロナ禍において 家の中に閉じ込められ ているところに 、好みでない味わいは苦痛でしかなく 「味」までも縛られるのかという 苦痛感と共に 追い詰められている感じがするという訴えも多いそうです 時と場合を考えない贈り物は 相手にとって「押しつけ」となり 知らず知らずのうちに 相手を苦しめていることもあるのです。
私がいただいて嬉しかったのは 「お肉」など自分で好みの味に調理できる食材でした。 それは、 例えば スーパーマーケットや産直などで求められる 氣の張らないもので 良いのです
少量のお米なども嬉しいものです。
高価なものであるより 家で過ごすことの多い今の時期は ご自身で好きなように調理 できる食材や 季節の果物などに メッセージを添えて 皆様らしいラッピングや あしらいの仕方で お届けしてはいかがでしょうか
贈り物というのも TPOが大切です。
また 、今のご時世での贈り物として 相手を想うお見舞いのお届物は特に 「さりげなく 相手の心に寄り添う物」であり 「続けていく」ことが大切なのです。
今 世の中は、 どんどん変わっていっております
従来の規定概念だけで考えず 発想も変化させていく必要があります
それは 、すなわち「相手のことがきちんと理解できているか」です お好みや置かれている状況など 観察眼と共に発想力を磨かなくてはいけません 「贈り物」は 相手へのメッセージです。
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