南極と北極、どちらが寒い?
南極も北極も、一年中、氷に閉ざされた世界。
では、南極と北極と、どちらが寒いでしょうか?
答えは、
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この記事をお読みください。
北のイメージと南のイメージ
「北極」と「南極」ではなく、「北」という言葉と「南」という言葉のイメージからすると、北は寒い感じがします。南は暖かい感じがします。
「極北の地」は寒々しい。南洋の楽園は、あったかい感じがします。
「北」には、厳しく、寒く、心が引き締まるようなイメージがあります。
「南」には、のんびりとして、暖かく、心が緩むようなイメージがあります。
しかし、このイメージで、南極と北極のどちらが寒いかは決められません。
「北」の極みが「北極」、「南」が極まって「南極」。
何でも極まると、様子ががらりと変わることがあります。
南極は大陸、北極は海
「南極大陸」といわれるように、南極の氷の下には台地が広がっているのです。
一方、北極の氷の下は海です。海に浮かぶ氷の塊が北極です。
大陸と海の違いが、氷の厚さにも関わってきます。
南極大陸の上に乗っかている氷の厚さは、平均して2,450メートル。厚い所では、4,000メートル以上にもなります。
富士山の高さが3,776メートルですので、南極大陸の一部は富士山よりも高い氷山で覆われていることになります。
北極の氷の厚さは、平均でわずか10メートルしかありません。
氷の下は海水が流れているのです。
氷の厚さの違いを考えると、どうも推察ができそうですね。
ペンギンが住むのは、南極か北極か
結論を急ぐ前に、ペンギンさんにご意見を伺ってみましょう。
ペンギンが住んでいるのは、南極か北極か、どちらでしょうか。
答えは、南極です。
北極にもペンギンが住んでいると思っている人が多いのですが、北極にペンギンは住んでいません。
大体、ペンギンは、いくら泳ぎが上手だといっても、陸生の動物です。
陸生の動物が、その全種族が、北極の海の上に長年月にわたって住み続けるとは考えられません。
その点、南極は大陸です、大地です。やはり大地の上が落ち着くのではありませんか。
南極は北極より寒い
南極は北極より寒いというのが結論です。
南極の冬の平均気温は、マイナス50~60度に対し、北極の冬の平均気温はマイナス26度。
かなりの差で、南極の方が北極よりも寒いのです。
観測された記録として世界最低気温はマイナス89.2度ですが、これが観測されたのも南極にあった当時のソ連基地でのことでした。
南極の大地の熱は、氷との境目に達するまでにすっかり冷えてしまいます。
北極の場合は、海水(マイナス1.8度)の熱が氷を温めるので、南極ほども気温が下がらないのです。
寒い中でも、大地に値を下ろして生き続けてきたペンギンさんは、偉いと思いませんか?
【問い】 北極と南極、どちらが寒い?
〇北極
〇南極
〇同じ
答えはこの下↓
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【答え】南極
【ポイント】
北極と南極の冬の平均気温を比べると、北極はマイナス25度くらい、南極はマイナス50~60度くらいと、南極の方が寒い。その理由として、南極が大きな大陸ということが挙げられる。海と陸を比較した場合、海は冷たくなりにくいため、陸地のない北極の方が温かい。
もう一つの理由は、北極と南極の標高の違いだ。北極の氷の厚さ(海抜)は最大10メートルくらいなのに対し、南極の平均の高さは約2500メートル、標高が高い山の方が寒いのと同じく、南極の方が寒いのである。
著=雑学総研/「大人の博識雑学1000」(KADOKAWA)
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