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2023年度の3大ニュース

弊社のnoteをご覧いただき、ありがとうございます。日本ニューノーズルで技術から採用まで幅広く担当している製造部の田中正之です。

日本ニューノーズルは、主にプラスチックなどの素材を加工する射出成形機の部品を製造している会社です。以下の3つを事業の柱としています。

①部品を生産・販売する製造事業
②サービスパーツを生産・販売するサービス事業
③現在進行中の新規事業の3本柱で事業

早いもので、間もなく2023年度が終わります。今回のnoteは、今年度の弊社の3大ニュースについてお届けします。


■第3位:“ノズルマスター” 社長のラジオ出演

<ノズルマスターとしてラジオ出演した弊社代表の望月>

2023年度は残り3週間を切りました。今年度も様々な出来事がありました。その中でも、特に印象に残った3つのニュースをランキングでお伝えしたいと思います。

まず、第3位は「弊社代表・望月のラジオ出演」です。昨年12月、静岡県のFMラジオ局・K-MIXの番組「モーニングラジラ」からオファーをいただきました。この番組は色々な業界の専門家に話を聞く「マスタートーク」というコーナーがあり、そちらに「ノズルマスター」として出演しました。

番組はDJの方の質問に対し、専門家として答えるという演出で、コーナーのスタイルなのか、事前の打ち合わせをせずに生放送を迎える形でした。望月も型にはめるより、その場の流れに任せた方がおもしろくなると考え、他の方々が出演した放送を事前に聞くことなく本番に臨みました。

<弊社で製造している射出成形機のノズル>

積極的な情報発信 リスク以上のチャンス

当日の放送を聞いていて少しヒヤヒヤしたのは(笑)、射出のスピードが速いと望月が説明したことに対して、DJの方から「どのくらい速いんですか?」、「時速、何キロくらいですか?」と繰り返し質問された時です。射出成形機には高性能なノズルが求められますが、射出の速度を気にすることはないので時速という観点では説明できません。DJの方は、実際に動いている機械を見たことが無い中で、イメージを膨らましてくださったのだと思います。こうした予想外のやり取りもぶっつけ本番のラジオならではでしょうか、私にとっても貴重な経験になりました。

ラジオ出演中に「社長がラジオに出てますね!!」と知り合いの方から連絡をいただくなど、うれしい反響もありました。望月はラジオやテレビで発言する時、使う言葉と話の長さを意識しているそうです。話を伝える相手は私たちの業界に詳しいわけではありません。特に生放送のように時間が限られているケースでは「内容は二の次で、質問に対して小学生でも理解できる表現で端的に答えるように心掛けている」と話していました。

こうしたラジオ出演やnote、イベントへの参加といった情報発信についてはデメリットを指摘する人もいます。しかし、弊社には「ゼロリスク思考よりも挑戦」、「行動したり、傷ついたりしないと成長できない」という基本的な考え方があります。望月は「極端にリスクを恐れると自分も周りの人も不幸になってしまう」と話します。今回のラジオ出演は、大きなリスクが伴う挑戦という内容ではありませんので、せっかくオファーをいただいたチャンスでノズルや弊社のことを知ってもらおうと考えました。

東京ビッグサイトのイベントに参加した際の記事をまだお読みになられていない方は、読んでいただけると嬉しいです。


■第2位:取引先企業の工場見学に感激「通常見られないところまで」

<弊社の一室に飾っている住友重機械工業さまからいただいた
「協力会社の証」と「品質改善活動の感謝状」>

2023年度の3大ニュース、第2位は「住友重機械工業さまへの工場見学」です。長年お取り引きさせていただいている住友重機械工業さまからのご提案で、2度も工場を訪問させていただきました。2度目は弊社1社のみで、午前10時から午後4時まで付きっ切りで、工場の中を案内していただきました。

工場見学は社長ら経営陣が数名招かれるケースは時々ありますが、今回は弊社のほぼ全ての従業員を招待していただきました。住友重機械工業さまの射出成形機の部品の一部を弊社が製造しています。担当の方から「普段、現場で部品をつくっている従業員の皆さまに、自分たちがつくっている製品がどのように組み立てられていくか直接見ていただきたい」と声をかけていただきました。

弊社の従業員は、自分たちがつくった部品がどのような形で最終的な製品に組み込まれるのかイメージはしています。ただ、胃や腸といった体の中の仕組みを細部まで知るにはイメージだけでは限界があるように、部品の製造や組み立ても机上だけでは分からない部分があります。

<住友重機械工業さまの工場内で昼食をいただきました>

「わがまま言える関係に」 心に響いた言葉

工場で製造過程を直接目にすることで、いかに弊社の部品が重要なのか、どんな技術が必要になるのかをより具体的に理解できました。また、取引先の企業から必要とされ、大切にしていただいていると実感し、モチベーションアップにつながりました。

今回の機会は工場見学というより、技術的な交流に近い内容でした。通常は見ることのできない製造の内部まで詳しく説明していただき、距離が一層近くなったと感じました。弊社代表の望月は住友重機械工業さまから「わがままを言えるような関係になりたい」と言っていただいたことに感激していました。ファミリーとして貢献したい思いや、恩返ししたい気持ちが今まで以上に強くなりました。

■第1位:総額2億円超、機械8台を新規導入

<環境に優しい部品の製造を可能にする大規模な設備投資>

2023年度、日本ニューノーズルのニュース第1位は「機械導入」です。弊社は現在、約70台の機械を保有していますが、今年度は総額2億2000万円をかけて8台の機械を新たに導入しました。これだけ大規模な設備投資ができたのは、事業再構築補助金が採択されたためです。

事業再構築補助金は技術革新に伴う事業拡大や新市場への参入、これに加えて環境負荷低減、この両方を満たすことを条件として経済産業省が支援する制度です。補助金の金額は幅があり、弊社は最も多い1億円の補助金を受けました。補助金を活用して購入した新しい機械は、環境性能に優れた高品質なノズルを製造するための設備です。

特に従来から大きく変化するのは、材料の無駄を大幅に削減できるところです。例えば、先端部分だけがすり減ったノズルを新品に交換するよりも、消耗した部分だけ交換できれば、使用する材料を最小限に抑えられます。環境にやさしい製品になるわけです。今回新しく導入した機械によって、廃棄する材料を97%削減できるようになる見通しです。

<クレーンを使って工場に機械を搬入>

採択率0.1%未満 最高額1億円の補助金獲得

事業再構築補助金には金額が異なる複数の枠があり、弊社が採択されたのは1億円と金額の大きい「グリーン枠」でした。経済産業省のデータによると、グリーン枠の採択率は全国で0.1%を切っています。1000社のうち1社に満たない計算になります。この数字の対象は補助金の申請をした企業に限られるので、エントリーできなかった企業も入れると、さらに採択率は下がります。

補助金の評価には色々な要素がありますが、その1つは金額です。10万円と1億円の補助では価値や難易度が違います。弊社が最高額1億円の補助を採択された理由は、創業から70年以上積み重ねてきた技術力と代表の望月が示した計画に対する信頼だと考えています。望月はビジネスにおいて「お金=信用、信用=お金。金額で信用の大きさが分かる」と考えています。

今回の事業再構築補助金は、技術的な革新と環境負荷低減の2つを実現させる目的で活用します。ただ、将来のことは誰にも分かりません。その中で、国が補助金を出すと決めるには、根拠に基づいた計画が重要になります。

計画には3つのポイントがありました。まずは「独自性」。すでに存在する技術の真似ではなく、新しい技術や価値を生み出す必要があります。2つ目は「実現性」。計画が実行可能なのか、遂行する体制が整っているのかが求められます。最後に「業界の将来性」。マクロ的に見た時、業界全体として伸びしろがあるのかという点です。この3つが評価されて、補助金の採択に至ったと思っています。今後、補助金を受けた成果として、新しい機械で環境に優しい製品をつくっていきます。

以上、2023年度の3大ニュースでした。今回もご覧いただき、ありがとうございました。次回のnoteは、新しく導入した機械について詳しくお伝えする予定です。

■会社HP
http://nihon-new-nozzle.co.jp/



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