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継続的にイベント出展するワケ

皆さん、こんにちは。日本ニューノーズルで技術から採用まで幅広く担当している製造部の田中正之です。

日本ニューノーズルは、主にプラスチックなどの素材を加工する射出成形機の部品を製造している会社です。以下の3つを事業の柱としています。

①部品を生産・販売する製造事業
②サービスパーツを生産・販売するサービス事業
③現在進行中の新規事業の3本柱で事業

今回のnoteでは、昨年11月29日から12月1日まで東京ビッグサイトで開催された「高精度・難加工技術展2023」についてお伝えします。イベント参加は準備の大変さがありますが、弊社の技術や製品そのものを知ってもらう貴重な機会になりますし、出展している他の企業から学ぶことも多いです。



<高精度・難加工技術展2023の会場・東京ビッグサイト>

■東京ビッグサイトのイベントに出展

昨年11月29日から12月1日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された「高精度・難加工技術展2023」に出展しました。このイベントは「極限の追求」をテーマに、高度な技術を持った企業が会場にブースを構えます。ブースに製品を並べて、各企業が製品の特徴や武器とする技術をPRします。来場者は、自身の会社が直面している課題や悩みを解決できる企業と出会うチャンスがあるわけです。

今回のイベントは弊社代表の望月をはじめ、私や技術部門の責任者らが参加しました。ブースに、3点セットと呼んでいる主力製品の「スクリューヘッド」、「ギャクシリング」、「シールリング」を並べ、難加工を可能にする弊社の技術力を発信しました。

私はイベント前日に会場入りして準備を進めました。展示に使用したテーブルクロスやタペストリーなどは、新調。それまで使っていたものと違ってコンパクトに畳んで持ち運びできるので、時間がタイトな中でも、効率よく設置できました。スケジュール的に大変な部分もありましたが、インパクトもあり、製品の特徴を視覚的にも伝えられるブース展示ができたように思います。

<会場内に設置した日本ニューノーズルのブース>

■国内外の企業と交流 図面持参の相談も

「高精度・難加工技術展2023」の約2週間前にあたる11月17と18日、静岡市で初めて開催されたオープンファクトリー「ファクハク 静岡工場博覧会2023」に参加しました。ファクハクについては昨年12月のnoteで報告しましたが、弊社としても初めての試みだったので、直前まで準備に追われていました。

通常の業務をしながら、「ファクハク」と「難加工技術展」の準備を整えるのは想像以上に苦労しましが、終わってみれば結果的に、どちらのイベントも不足なく準備ができてホッとしています。
ファクハクに関する記事をまだお読みになられていない方は、読んでいただけると嬉しいです。

「難加工技術展」では国内の成形メーカーを中心に、スマートフォンメーカーや自動車メーカーなど国内外の企業の方々と名刺交換をさせていただきました。弊社のブースに訪問して下さった企業さんの中には、実際に部品の図面を持って来場され、現在直面している問題を解決できるかご相談を受けたケースもありました。

弊社は新型コロナウイルス感染拡大前、このような展示会に何度も参加してきました。私たちが継続して出展する目的は、企業や製品の認知度向上です。年々進化する技術を展示することよって、認知されるだけでなく、私たち自身の認知に対する意識が高まり、外部に対しても内部に対しても、とても良い影響を与えてくれる機会になっています。その中でビジネスチャンスが生まれてくるのです。

<来場者の方と会話する社長(左)と技術部門の責任者、藤原(右)
会場では対面ならではの具体的なご相談をたくさんいただきました。>

■社内外に好影響もたらす情報発信

弊社代表の望月は「手間や時間をかけてでも、継続して出展することに意義がある」と強調しています。継続することで弊社を知ってもらえる機会が増えますし、外に向けての情報発信は社内の意識や士気を高める効果もあります。

間もなく本格的な就職活動開始の時期を迎えますが、人材を獲得する上でもイベントへの参加は重要になると考えています。就職や転職で弊社に興味を持つ方は、どんな活動をしている会社なのかを見ているはずです。実際、入社前に弊社のホームページを見て、展示会に参加していることを知った従業員もいます。

今回のイベントは名前の通り、「高精度・難加工」の技術がある企業のみが集まっています。技術力がない企業は出展してもメリットがありません。例えば、来場者に「この部品の加工はできますか?」とたずねられて、「うちの会社の技術ではできません」と答えるのはモノづくり企業としても忍びないですしね。

こうしたイベントでは必ず、他のブースを見学しています。複数の従業員で参加して、順番に会場内を回ります。出展している企業の技術や製品を見たり、将来的にパートナーになりそうな企業を探したりできるところも参加する理由です。継続して出展している企業は広報活動、マーケティング、リクルートに力を入れている傾向があると感じています。普段はなかなかお会いすることのない企業の担当者との、そうした分野の情報交換も貴重な時間です。一方、毎年出展して顔を合わせることで接点ができて、仕事につながったケースもあります。

<来場者の方との談笑もイベントに出展する楽しみの1つ>

■他社のブース見学 展示方法に学び

他の企業が持つ技術に加えて、製品の展示の仕方もチェックしています。今回のイベントの反省点としては、弊社のブースは「パッと見て、どんな企業なのか分かりにくい」という面がありました。射出成形機専門のパーツメーカーとして、自社製品を視覚的にもPRしたつもりですが、弊社を初めて知る来場者は展示している製品が射出成形機の部品と分からなかったり、そもそも射出成形機自体を知らなかったりする可能性もあります。

スマートフォンやドライブレコーダーといった日常生活で親しみのある製品はそのほとんどが射出成形機でつくられていて、そのコアパーツを製造する技術は弊社が優れていると、順を追ってPRする必要があったと感じました。次に展示会に参加する際は、予備知識のない方でも弊社の製品に興味を持ち、理解できる展示の仕方を意識したいと思います。

他のブースを見ると、伝えたいことを大きな文字で示していたり、ショーケースの真上に製品を説明するパネルを置いたりしている企業がありました。また、製品の見えにくい箇所をモニターで拡大して映していたり、照明で照らして製品を目立たせる演出をしたりしている企業もありました。参考になる部分が多かったです。

イベントへの参加は準備を含めて時間がかかりますし、費用もかかります。ただ、他社から学ぶ機会や新たな出会いがあります。継続して出展することで、弊社が最も力を入れている人材獲得にも、最終的につながると考えています。弊社の取り組みや製品に興味を持ってもらうきっかけを、今後も積極的につくっていきたいと思っています。

今回のnoteは以上になります。弊社が過去に参加したイベントや取り組みについては、ホームページでも公開しています。ぜひ、ご覧ください。

■会社HP
http://nihon-new-nozzle.co.jp/

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