" sea angel ? "の制作秘話
今回、第5回作画王グランプリにて作品を公開しました。
今回は" sea angel ? "について解説したいと思います。
絵コンテ・設定作り
テーマについて
今回の作画王グランプリのテーマがこちらでした。
『動物の動き』でした。
今まで私は動物を描く事がなく、そもそも画力ができない方でした。以前はロトスコープによる技法で誤魔化していました。流石にこの手法はテーマに向いていないので今回は初の模写での作画アニメとなりました。
動物決め
まず、どの動物を主人公にするか考えました。スケッチブックで思い浮かぶ動物を書きました。
たくさんの動物の名前を書き、その中から自分が描けれるかつ『動き』を強調される動物をピックアップしました。
鳩を人の手から空へ飛び出す、羊が柵を越えるループアニメ、カメレオンが舌を出してハエを捕らえるなどいくつか挙げました。
結果、クリオネにしました。
理由としましては不思議な動物で動きも特殊なのが魅力に感じました。私自身作りやすい上、他の人には考えにくいパターンとして差別化しやすいと思ったからです。
また、クリオネの捕食が奇妙な動きを見れるのがある意味インパクトがあるのも選んだ一つの理由です。
作画作業
下書き
クリオネの作画として、YouTubeの動画を何度も視聴しつつ、動画速度を0.25にして一つ一つ描きました。スケッチブックで大まかな形を描きました。
清書(デジタル)
それを元にPhotoshopで作画しました。今回はエンコード設定以外はPhotoshopのみで作画作業をしました。
頭や胴体、腕と細かくレイヤーに分けて独特のクリオネを作りました。リアルで上手に描くと時間がかかる上、かえって不自然な感じがしたのでザックリとしたタッチで崩れるような感じにした方が不思議な動きを出しやすいと思い、作画しました。
配色は数が多いとかえって見にくくなるので3〜4色に絞りました。配色パターンを決めてくれるサイトからクリオネと海の中との雰囲気にピッタリな配色パターンを選びました。
ストーリーの流れは浮遊しているクリオネが餌となる生物を見た瞬間に、頭が割れて触手を出して捕食する内容でした。クリオネを描く前に下書きレイヤーで動作の配置やルートを決めました。緩急や予備動作を意識されるよう配置の幅を均等しないようにしました。
補足
サイズは1080×1920の縦長サイズにしました。推奨サイズは1920×1080ですが、横長サイズだと浮遊させる長さが物足りないと感じました。かえって余白が大きいので上下運動しやすい縦長サイズを選びました。
背景も工夫しており、海中に入るように感じさせるために気泡を加えました。『U』逆の上下逆文字にして簡略化して作画しました。
触手による捕食シーンはザックリと描いています。餌となる生物は潰れて、クリオネの中に入り込んで消滅する演出にしました。
良かった点・反省点
良かった点
今回、良かった点としては新しいチャレンジに挑戦できた事です。こういう機会が滅多にないので参加できて良かったです。また、以前からエフェクトアニメーションを学んでいますが、学んだ事が今回の作画王グランプリで活かされたと感じました。コメントや感想でも『動きが良かった』があり、とても嬉しいです。
反省点
改善としては動作観察をもう少し時間をかけるべきかなと感じました。どの時に緩急を強調されるかがハッキリしたないと感じました。日々動作の特徴を掴めるようにしたいと思います。
あと、オチが弱いです。捕食からの流れが思い浮かばなかったのが悔やんでいます。
最後に
今回は久々の参加でしたが、新しいチャレンジができて、良かったです。今後は別のイベントに向けて制作する予定です。
最後に作画王グランプリの運営並び参加者、そして見てくださった方々、本当にお疲れ様でした。素敵なイベントをして下さりありがとうございます!
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