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先回り育児を卒業し、質問型育児へ

わが家の子ども達は、9歳と13歳。もうすっかり大きくなりましたが、町で小さな子を見かけると、ふと昔のことを思い出します。

上の子も下の子も満一歳で保育園に入れて、仕事に復帰しました。今、思えば「何をそんなに焦っていたのだろう」と思うくらい、とにかく余裕のない毎日。

無駄なく家事が進むように、途中で子どもが機嫌を損ねてタイムロスが起こらないように、とにかくタイパ重視。子どもは先を見越して行動したり、自制したりできる生き物ではないので、事前予告が大切です。

「あと15分後に家をでるよ」
「今日は雨が降るから長靴だね」
「今日はお迎えがちょっと遅くなるよ」
「帰りにスーパーに寄ろうね」
「帰ったら手を洗ってまずピアノの練習しようね」

いきなり「〇〇しなさい!」と言っても、子どもってすぐに切り替えられないんですよね。なので、ちょっと先のことを予告しておくことで、子どもが自然とその動作に迎えるようにと、先回り育児をしていました。

ただ、ある時ふと不安になったんです。

「このままだと、母親の言いなりのロボットみたいになってしまわない?」

子どもが自分で考えるという余白がないので、確かに無駄なく行動はできるんです。ただ、小さなうちはこれでよくても、ずっとこのままで良いわけではない気がしました。

そこで、ある時から予告型ではなく、質問型に移行してみることにしました。

「今日って天気良いのかな?」
「帰ったら何するんだっけ?」
「ピアノ練習いつする予定?」
「今日、帰りに買って帰るものあったかな?」

子どもの行動の決裁権を本人に渡すことで、自分の頭で考えるようになっていきます。

「天気予報で昼から雨が降るって言ってたよ」
「風邪が流行ってるから、帰ったら手を洗ってうがいをするよ」
「見たいテレビがあるから、ピアノは晩御飯の前にしておくよ」

最後の買い物なんて、「子どもに聞くこと?」と思うかもしれません。でも、朝ご飯食べるときに「あ、食パンなくなっちゃった」とか、「牛乳もうないね」なんて会話をしていると、子どもの方から「牛乳買うって、ママ言ってたよ」なんて教えてくれるんです。

予告型から質問型への移行は、徐々に徐々に。簡単なことからはじめていって、最終的には小学生の間に「時間の使い方」について、親子で考える時間を持つことができたらいいなと思っています。

そういえば、コロナ前に開催していた「こども手帳」のワークショップ、めっきりできていませんね。近々、またやってみようかな。




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