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大祓詞に登場する「高津鳥」について

大物主命の娘であり、神武天皇の后妃である媛蹈鞴五十鈴媛命を祀る溝咋神社の溝咋(湟咋)と能登の気多大社の羽咋市に共通する「咋」が気になり、
その地名の「羽咋」の由来を探していたらFacebookで以下のような内容を見つけました。

「羽咋の地名の由来」商工観光課
羽咋(はくい)の「咋」は「喰」の古字。
地名の起こりは、遠く古墳時代にさかのぼります。
言い伝えによると第11代垂仁(すいにん)天皇のころ、この地方に疫病が大流行。
そして盗賊が横行する災難が続き、さらに滝崎の森に「大毒鳥」が出現するという、さしずめ現代のパニック映画のような大事件が発生しました。
これを鎮めるために、まるでスーパーマンのように颯爽と現れたのが皇子・磐衝別命(いわつくわけのみこと)。
首尾よく大毒鳥を退治したとき、三匹の愛犬が「羽を喰わえた」ことから『羽喰=羽咋』の地名が起こったと伝承されています。
付け加えると、羽咋という文字は、平城宮跡から出土した木簡にも見ることができ、中世期には「白井」「羽喰」と記されています。
また寛文11年(1671)、加賀藩主の命によって「羽咋」の名に統一されたとの記録も見られます。
古代ロマンに満ちた大毒鳥が本当だったかどうかはさておき、この地は古くからの伝説に彩られていることは、間違いありません。

羽咋市役所
facebook.com/Hakuicity/posts/pfbid0Lr8edoD68ahVWJoMGPpdWNtwYvqQgi5EKMdizaD3rdNZXpiaB2ue5Ho6k471xFPhl?locale=ja_JP

垂仁天皇の時代以降に「羽咋」となったようですね。
「大毒鳥」と聞いて大祓詞に登場する「高津鳥」を思い起こしました。
羽とはハバキ(刃)のことでしょうか。「天羽々斬剣」のように大蛇のことでしょうか。

大毒鳥って毒を持つ鳥って思いつかないですが、大蛇と解釈するとすっきりします。

「越」の国なので、ふつうに考察すると大毒鳥ってヤマタノオロチということになりますね。

大祓詞の「高津鳥」って何だろうと思っていましたが、龍もしくは大蛇、ヤマタノオロチと考えると納得です。

だとすると、羽咋市の「咋(喰い)」とは余るほどたくさんある。たくさん現れる。ということだと思いました。

あと、溝咋の溝の語源、三嶋湟咋耳神の「湟」についても気になったので調べました。

「湟」「溝」とは城の(水の入った)お堀という意味のようですね。

ちょっと飛躍しますが、あの鏡のように綺麗な青い塩湖で有名な「青海湖」の東側に流れる黄河の支流を「湟水」というそうです。この辺りは穀倉地帯です。

湟水河の源流のパオフト (包呼図)山は気になりましたがGoogleマップで見つかりませんでした。
「湟水」は中国語では「況水」、日本語に訳すと「黄水」、黄河の黄です。

中華人民共和国 西寧市 湟源県 邮政编码の「況水」

追記:
湟水河の近くに気になる地名があったので
日月蔵族郷と日月山

この辺りは、吐蕃(今のチベット)と呼ばれていました。

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