シリカ

あの日を、あの場所を、あの時を、残しておきたくて

シリカ

あの日を、あの場所を、あの時を、残しておきたくて

最近の記事

親友

コロナウイルスの影響で学校が予定よりも大幅に早く終わることになった。学年末テストはどこかへ消えた。急に告げられて、やることも、モチベーションもどこへやら。いまいち実感も湧かず、今日も今日とて2人で帰っていることだけが、いつもの日常であることを表していた。 隣を歩く友人は、親友と私が自信を持って言える唯一の存在。受験クラスということもあり、お互い、クラス内で趣味のことはあまり前面に出してはこなかった。クラスという集団の枠が無くなれば、そこはもう私たちのフィールド。中学一年の頃か

    • 頑張りたい

      春から高校3年生になります。 女子校生活も6年目になろうとしている。 なんかもう、いろいろなことがありすぎて。 突如として現れたコロナウイルスの影響で学年末テストがなくなり、終業式も何もなく急に終わりを告げた2年生の生活。始業式が来たら親友と帰れる日はほとんどなくなるんだろうな。親友は3年からコースを変えるから。今まで当たり前のように一緒に帰っていて、8クラスもある中で中学3年の時を除いて全部同じクラスっていう奇跡を経て、馬鹿な話からつらいことまで本心を曝け出せる数少ない親友

      • 「学ぶ」ということ

        今の私は、幸いなことに勉学に対してあまり苦手意識を持っておらず、むしろ勉学は好きな方だ。成績も悪いわけではなく、クラスでも安定して上位にいれるようになった。高2で初めて同じクラスになって仲良くなった友達によれば、「学年で頭の良い子」として私は周りに認識されており、今のコースに行くことも噂になっていて、新クラスになって私がいたのを見て「あ、噂のあの子だ」と思ったという。 全然話したことのない人たちが、自分の知らないうちに流れている噂によって私という人物の印象や性格を把握している

        • 私にとって

          私にとって、高校は遊ぼうね、なんて約束しなくても大事な友達に出会える場所。先生と会えた場所。将来のために今できる勉強をたくさんするところ。受験勉強は面倒だし疲れるけど、みんなとバカみたいに笑ったり、助け合って乗り切ったり。今のクラスだからこそ得られたものがあるって、私は思う。 私にとって、LINEは学校で他の友達とかがいるとなかなかできない話を親友に相談したり、いろんな人と話せる場所。会うことが難しい後輩ちゃんとしゃべれるところ。行っている高校は少し変わっていて、大好きなゲ

          海の味

          魚介類が苦手だ。貝類、イカ、タコ、青魚、その他諸々全てダメ。寿司屋で食べられるものといえば、前まで正直たまごとツナと後はもう魚ではないものくらいしかなかった。鮪とサーモンという素晴らしい魚に出会ったのもまだ一年と少し前くらいのことである。 そんな私が大きな成長を遂げたのは昨年の大晦日。この日の夜ご飯はいわゆる、「ちょっと高級な回転寿司」だった。2年前の大晦日にも同じお店でご飯を食べたのだが、残念なことに「高級なツナ」と「高級なたまご」を堪能してた記憶しか残っていない(この時に

          本の世界

          高校2年になって、読書が好きになった気がする。もともと本を読むことは好きだった。一番好きなのは映画を観ることだ。映画は、SFからファンタジーまで、様々な世界へ導いてくれる。でも、毎日映画館に行けるわけじゃない。そこで、本の出番というわけである。本も映画同様、開いてしまえばもう別世界の中にいる。エッセイから詩、小説に随筆、ジャンルは多種多様。中でも私は、小説が好き。映画化されたものの小説や、好きなアニメの外伝のようなもの。テスト後で時間が空く時、1人の世界になりたい時、本を開く

          本の世界

          将来のこと

          学校の勉強がすごく忙しくて、テスト週間になったから余計に忙しさが増して。ようやく今日テストが終わって肩の荷が降りたというか、なんというか。 少し前、ようやく進路について、最終的な方向がまとまった。未来への羅針盤が、カチッとなったような、そんな感じ。 今まで、ずっと大学生になったら家から出たいと思っていた。自分の中で、『大学生=自立』みたいな感覚が無意識にあった。もっと広い世界を見ることができるのだと思っていた。 でも、現実はそう簡単にはいかなかった。経済的なことだってある

          将来のこと

          負けたくない

          高校2年生も、もう半分が終わっていく。目白押しだった行事。文化祭に、体育祭が連続してあって、しかもその直後にテストもあって、眠気と疲れと闘う毎日が過ぎていく。テスト前の時、久しぶりにまたぐるぐると考え込んでしまった時があった。私が所属しているのは外部進学組で、コースの中では多分、一番辛いといっても過言じゃないと思う。もっと言えば、このぐるぐる状態になるのは今回が初めてじゃなくて、内部進学組の友達と話したり、テストがやってくるたびに、思考に浸食してくる。 それは、言わば、妬み

          負けたくない

          好きの気持ち

          先日、私の好きな先輩が同性愛者であるということを知った。驚きはなかった。むしろ、とても勇気のいる行動をした先輩がすごいと思った。 先輩がこのことを書いた記事を読んだ時、ある一文が目に留まった。親に告白したところ、認めてもらえなかったという。私にはは分からないけど、いきなり自分の子供が同性愛者だと言われたら、驚きはするとは思う。でも、そこで受け入れてもらえないのはやはり本人にとってはつらいことなのではないかなとも思った。信用していた人から否定されるのは、余計につらい。私も先輩と

          好きの気持ち

          好きがあふれてとまらない

          毎週火曜日の朝礼の時間は、先生を確認することから始まる。 火曜日っていつも嫌だけど、移動教室の帰りに必ず先生にすれ違えるって知って好きになった。 金曜日は週の最後だっていうのに朝から2時間続きで移動教室。疲れるけどね、朝教室から出ると向かい側から先生が歩いてくるの。他の生徒と話している時もあるけど、そうじゃない時はおはようって気づいてくれる。 一人の人だけで、嫌な時間が幸せに つらかったことが一人の人の言葉でつらくなくなって、励ましてもらえる 一人の人が見守ってくれてる

          好きがあふれてとまらない

          星屑のシンフォニア

          〈この小説を読んでくれる人へ〉 水鏡 鈴:主人公。私自身です。 月華 :鈴のクラスメイトで心友。 *の下は鈴視点、★の下は月華視点です。 これを書くにあたって友達の許可は得ています。 いつもなら、くだらないって思ってた朝礼の時間。でもその一年間だけは、この学校に通って初めて、小さな幸せを感じてた。 それは、私だけの時間。毎週月曜日と、水曜日限定の時間。 * 担当教師が壇上で自己紹介を始めた時に思ったことは、『あーあ、つまんなそう。若いし。』ということ。自分は、人に

          星屑のシンフォニア

          生きる、それは

          自分のことが、嫌いでした。 否、今も嫌いです。 何故か? 男物の服が、好き。周りの子はみんな女子力高くて、可愛いのに。変だなって思って。 可愛く、ない。おしゃれにも殆ど興味ないから。それなのに、女子なんて、笑っちゃう。 お祭りとか、好きじゃなくて。ワイワイするの、苦手。所謂、陰キャ。インドア。 みんなが行ったことのある店とか、そういうの全くわからない。 ピアノ、とか、やったことない。不器用すぎる程、不器用で。自分でもなんでこんな簡単なことできないの?と思っ

          生きる、それは

          ゲームが好きな人のはなし

          初めましての人も、そうじゃない人も。この記事を読んでくれている、画面の向こうのあなたに感謝を。自己紹介のようなnoteです。(※一人称やら口調やらがおかしい可能性大) この記事を通して、最近知り合った人も、そうじゃない人も、少しでも『私』のことを知ってもらえるきっかけになればいいな、と思っています。だいぶ前から言っていた、自己紹介のnoteです。少しずつ、書けたらいいな、なんて。 幼子が《それ》を初めて目にしたのは、齢三、四の頃だった。珍しく寝付けず、布団からもそもそと起き

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          I saw little princess

          初めて、友達の発表会に来た。それも友達の。 今日は友達の声楽の発表会。関係者以外立ち入り禁止と書いてある立て看板の境界の向こう側。そこで出入りをしていた、ある少女に目は釘付けになった。オーロラ姫さながらのピンクのドレスを見にまとった彼女は、やはり私の友達だったのだが、始めは見間違いかと思ってしまった。普段は制服姿しか見たことがないのだから、当然の反応と言えよう。 学校でのいつものポニーテールとは違って、長い髪を頭の上でお団子結びにしていて。平日は毎日見ているはずなのに、どこか

          I saw little princess

          The happiest day

          テストがようやく終わった。高2になって初めての中間テスト。毎日毎日コツコツ頑張って、正直かなりできたと思ってる。いつもテスト後は真っ直ぐ家に帰ってだらだらと過ごしてるだけ。でも、今日は違った。 明日でテスト終わるやんね、時間ある? 『ある...と思う』 『じゃあさ、最近見つけためっちゃおいしいケーキ屋さんあるんだけど、一緒に帰り直で行かない??』 昨日の会話だった。 もちろん二つ返事で了承した。そして今日。テストもお互いやりきって久々にまともな空腹を感じる。くだらない話を

          The happiest day

          宝物(続)

          一つ前の記事に、私は大事な人物について書き、全員書きたいが時間がない云々と記した。...が。やはりきちんと残しておきたい。誰がいつ見てくれるかはわからない。少なくとも自分の中には残る気がして、書かないと後悔するような気がして。所謂自己満足である。 実は、私にはまだ他にも『兄』、『姉』と慕う人がいる。一体何人そうやって慕ってるんだ、と自分でも苦笑いする。しかし、大好きな人たちなのだ。自分は一人っ子なので、そうやって呼ぶことに憧れも抱いていた。それに、〜さんと言うよりもその方が

          宝物(続)