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2023年3月13日 非鉄相場改定情報

本日、電気銅・電気亜鉛・ダライ粉価格が改定されました。

電気銅          1230円/kg    (-30円) 3/13
電気亜鉛          445円/kg   (-15円)  3/13
N社ダライ粉     873円/kg     (-29円)  3/13 

海外市況(3/10)
外国為替レートUSD/JPN TTS  137.01円/ドル
LME銅、現物 8755ドル/t  -53ドル/t
      先物 8894ドル/t  +20ドル/t
銅在庫  71725トン  -650ン前日比
NY銅、先物     404.55セント/t  -0.9セント
LME銅建値計算トン   124.1万円(現物)
NY銅相場建値計算トン126.1万円(先物)

<為替>
年内の米利下げ観測再燃でドル売り強まる 10日のニューヨーク外為市場でドル・円は、136円79銭から134円12銭まで下落し、135円00銭で引けた。
米2月雇用統計で失業率が予想外に上昇、賃金の伸びが予想を下回ったため3月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が後退。
さらに、新興企業を中心に取引していたシリコンバレー銀行の経営破たんを受け金融システムへの不安から安全資産としての米国債に資金が流入し金利が大幅低下したためドル売りに拍車がかかった。
リスク回避の円買いも加速。

<債権>
米長期債相場は大幅続伸、一部米銀破綻報道で安全逃避の債券買い 10日の米国長期債相場は大幅続伸。
米カリフォルニア州の銀行規制当局は10日、米金融持ち株会社SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレー銀行を閉鎖した。
金融危機以降で最大の米銀破綻となったことから、安全逃避の債券買いが広がった。
大幅利上げ観測は後退し、2年債の利回りは急低下した。

<株式>
10日の米国株式市場は続落、金融危機来の銀行破綻を警戒 ダウ平均は345.22ドル安の31,909.64ドル、ナスダックは199.47ポイント安の11,138.89で取引を終了した。
金融システムに対する不安から売りが先行。
2月雇用統計で賃金の伸びが予想を下回ったことで連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退し、長期金利が大幅に低下したため、一時上昇する場面もあった。
しかし、SVBファイナンシャル・グループの破綻が報じられると、金融セクター中心に売られ大幅続落。
その後、イエレン財務長官が金融監督当局幹部を招集、政府も声明で国内の金融システムの強さを強調したため下げ止まった。
セクター別では不動産や各種金融の下落が目立った。

<米原油先物>
10日のNY原油先物4月限は反発。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比+0.96ドル(+1.27%)の76.68ドルで通常取引を終了した。
時間外取引を含めた取引レンジは74.77ドル-77.11ドル。
ロンドン市場で74.77ドルまで下げたが、米長期金利の低下やドル安を意識した買いが入った。
米国市場の中盤にかけて77.11ドルまで買われた。
株安を意識した売りも観測されたが、通常取引終了後の時間外取引では76ドル台で推移。

<NY金先物>
10日のNY金先物4月限は続伸。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は、前営業日比+32.60ドル(+1.78%)の1867.20ドルで通常取引終了。
時間外取引を含めた取引レンジは1830.00ドル-1874.30ドル。
米雇用統計発表後に1830.00ドルまで売られたが、米地銀破綻の報道を受けて米長期金利は急低下したことから、安全逃避の買いが活発となった。
通常取引終了後の時間外取引で1874.30ドルまで一段高となった。

<所感>
前回からLME銅建値は8700ドル~9000ドルのレンジで推移しています。
為替は円安に移行していたが、先週末にシリコンバレー銀行の経営破たんを受け金融システムへの不安から安全資産である円や金、債権へ安全逃避の買いが入りました。
足元の為替134円、LME先物銅価格8800ドルにて計算すると8800ドルx135円/kg+チャージ43円/kg=1230円/kgになります。
亜鉛に関しては、今年に入り3500ドル弱まで高騰しましたが、昨年末までの価格2950ドル弱まで下げております。
亜鉛も銅在庫同様、中国の需要低迷の影響で在庫増となっていることが大きな要因です。
本日の改定は、電気銅も電気亜鉛も円高に伴う改定となりました。
ダライ粉価格改定は3/8改定の亜鉛価格-12円/kgも加味しております。
相場変動要因に、銀行破綻という要因が出てきました。大事にならないと良いのですが、気になる見解を書いている方がいましたので、下記にリンクを貼っておきます。
わたくし事ではありますが、せっかく戻った国内株価が、またマイナスに転じてしまいました。また切ない日々が続きます。

シリコンバレーバンク破綻に見る米国信用不安の拡大リスクと金融政策への影響
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2023/fis/kiuchi/0313


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