24歳、学生です

 なかなか、ネット上においては刺激的なキャッチフレーズではあるが、決して釣りではなく事実だ。ふとこんなことを記事タイトルを付けたのは、ふとこのタイミングで、自分に関してツラツラと述べるちゃんとした自己紹介を書きたいと思ったからだ。
 グラウンド・ゼロ、というやつなのかな。

5浪からの大学生

 24歳の学生というと、常識的には再受験、美大系、医学部、留年しまくり、などなどの経歴を連想させるが、僕にとってはどれも当てはまらない。

純粋に、5浪して、理学部に入学した。

これを見たあなたは「おおう…」となるか「馬鹿なのか?」となるだろう。実際のところ、ある意味馬鹿なのだと思う。正確には僕は、
①3浪まで医学部志望であった
②その後理学部志望へ変える
③4浪目に試験で大失敗を犯す
④5浪目に大学合格
という段階を踏んで現在に至る。薄々わかるかもしれないが、僕は医者の息子であり、途中まで親に言われるまま、また自分でもそれに甘えて、医学部を目指していた。
 だが、その途中で、医学にやりがいがありそうだと考えてこそいても、決して医学に身を捧げる意思を自分は持っていなかったということに気づく。
 そして、まあアイデンティティの崩壊というか己の存在意義への疑いとか色々経て、現在は高校の頃から憧れと興味を持っていた物理を学びつつ、得意分野の言語を独学で学んでいる。
 ただ、一応言っておきたいのだが、僕が後悔していることは「親に甘えず、もっと自分から他の分野を探っておけばよかったのかもしれない」ということであって、5浪したことを後悔してるわけでは決してない、ということである。
 また、「お金が云々」「浪人は人生の敗者云々」ということをもし言いたがる人がいたら、

あなたが僕の学費を支払ってくれた親か、僕の今後の人生で深く関わる就活先や結婚相手なら聞く意味はあるかもしれない

ということも伝えておきたい。これは、あなたが将来、浪人をした人とリアルで知り合ったときにも、心得ていて欲しい距離感だ。

では、いまのところ僕はどんな人間だ

 そんなわけで自分がいま何をしているかというと、理学部で物理を学びながら外国語も個人的にカリカリやっている。だがそれと同時に、僕は様々な分野での学びを心がけている。
 イギリスの有名な哲学・経済思想・政治学者であるミルは以下のことが大切だと伝えている。

To know everything of something and something of everything.
(ある事についてすべてを、すべての事についてある程度知る)
-J.S.ミル

 また、大学においては教養を身につけることが大切だと言われる。この「教養」というものについては、中等教育を受けられず、それでも独学で大学の先生となり英語学研究の大家となった田中菊雄氏がこう述べている。

いわば「耕された心」の調和あるひとつの統一、めいめいの生活の中に織込まれる洗練された知情意の全人的統一である。

 以上のことを踏まえれば、僕は、大学生として、多様な分野に触れたい。そして、その途上で拾い上げた種々の知識や経験を自らの心身に落とし込むことを目指している。
 だから、物理学をやってはいるが英語や独語もやっているし、経済金融の本を読んで実生活の営みを知り、教育の本を読んで学問構造と伝達のジレンマを感じ、歴史学を学ぶことで生身の人間には感じられないスケールの時間の流れを知る。
 そうやって自分自身を耕している、それが僕だ。
 勉強は、とても楽しい。

ではこのnoteではどんなことを

 そういうわけで僕は様々なことに首を突っ込む。そしていつかnoteで書いたように、思ったことを訥々と語る。形成し、整形して。
 でもだからと言ってべき論ねばならない論をやたらと振り回すつもりもない。それは、その問題を本気で解決したいと思い、本気で取り組んでいるものだけが語れる世界だからだ。語れないものには手を出すな-、これもまた過去の偉人の言葉だ。
 当面は、物理で学んだこと(科学)、日々を過ごして思ったこと(雑記)、本を読んで思ったこと(解釈)、そして何より感動した本の紹介(感想)。まあそんなところをクルクル回しながら話せたらこれほど楽しいこともないだろうと思う。
 改めて、よろしくお願いします。

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