台風14号に思う農業のリスク
シルバーウィーク前半の台風14号で、お勤めの皆さんの中には連休が台無しになったと怒った方が多かったのではないでしょうか。
実は、我々農家にとってもあの台風は、災そのものでした。その最たるものは強風。しかも、塩分を含んだ塩風です。
ご存知の方もおられると思いますが、一般的に植物は塩分が大敵です。最初にアップしている写真のように、普段はキレイにパーっと開いているオクラの葉っぱが、あたかもほうれん草のおひたしのようにクシャッとなってしまうんです。しかも、土壌まで塩分に浸かってしまうと、土壌の塩分を化学肥料で無毒化しなくてはなりません。
植物は動物と違い、回復が遅いです。花は日に日に増えてはいるものの、まだまだ収穫には至っていません。
台風襲来の前日まで、いい感じで収穫できていたのが、台風襲来後には写真のとおりで見る影もありません。
お勤め時代のパワハラもキツかったですが、こっちもじわじわと神経に効いてくる感じで、今日は一日中横になっていました。
この際は、湧き上がる天候への怒りを沈めながら、オクラの皆さんの回復と、冬野菜の種まきを考えなければです。
「人の一生は、重き荷物を背負いて遠き道をゆくがごとし」(家康公)が身に沁みます。
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