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窓たちとリンゴ

 デザイナー思考、アート思考という言葉が流行語大賞になりそうでならないだろうと思われる令和2年8月末。地味に依頼されていたHPのデザインを仕上げるに至った。紆余曲折、すったもんだ、あれやこれや、初めに行っていたこととちがうよ君~的経路をたどらねば基本いいものはできない。表とかグラフとか、パイチャートとか、思考法やリーダーシップ等々の書店店頭に並ぶ書籍たちのタイトルにありそうな文字では割り切れない昭和、戦後日本を復興していった人々級の汗と涙と友情がないといいものは出ないとのご意見をお持ちの方なのです。私は。

 さて、窓たちとリンゴの派閥争いは、地球連邦軍VSジオン軍の様相で、1年やそこらでは集結しない好みと好みのぶつかり合いである。ぶつかり稽古である。デザイナーという職業の定義がどんどんあやふやになる現代社会(評定2)である。猫も杓子もクリエイターでデザイナーでアーティストである。リンゴ対その他大勢の連合軍。ザクⅡのかっこよさ。雑魚キャラなのにあのかっこよさ。シャー専用も良いですが、やはりそこは量産型のかっこよさ。ガシャポンでポンってやれていたあの頃が懐かしい。とかくものづくりをするものはリンゴをかじる。f2のサラリーメンは窓たち。という構図は根強くある。ちょっと、耳の横とかを刈り上げて、お洒落な眼鏡とジャケットを着ている経営者的人々も「センスいいんだぜ!」といわんばかりにリンゴをかじる。小学生の将来なりたい夢は野球選手やyouチューバ―、経営者が上位に来るという。

 実はf2では?ないのか?

 f2に生きるのは難しい。より一層難しくなりつつある。普通だとちょっと損してる感。普通だといけないかん。特筆すべき能力を発揮しないといけない感がF2に生きたい人々が隠れキリシタンのごとくその素性を隠しながら生活を営まなければならないのである。「夢はなんですか?」と問われ「普通に暮らせれば満足なのです。」などと言おうものなら、やる気のない軟弱者と思われるかおバカさんとおもわれてしまうのである。なので、切支丹たちは生き抜くために「夢」「特技」「やりたいこと」を用意するのである。

 クリエイティブに生きる!音はかっこよく響くご時世だが、普通に地道で普通にうれしい1仕事にすぎない。

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