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ナイジェリアチンパン、謎の民間療法に捕まる③(帰り道)

診察料金5万円をガトリング払いで支払うことになりました。人間界の経済には神の見えざる手が起動しているらしいのですが、この診察料金はどうだったのでしょう。神の見えざる手はガス欠で動かなかったのか、はたまた車検中だったのか。「タン・ザニア、タン・ザニア」というリズムで松ぼっくり杖をつきながら帰路につく途中、「万屋ゴリラ」の前を通りがかりました。

1、おぅ、チンパンどうした。なんでぃ、その松ぼっくり棒は。新しいファッションかってんだ。

お久しぶりです。これは最近脚の骨を折ってしまいましたので、その支え棒となります。人間界で言うところの松葉杖です。

2、うまい棒でも食ってろ。松ぼっくり杖と松葉杖。1人で大喜利なんかしやがってぇ。おもしれぇーじゃねえかぁ。俺も混ぜろ。そうだな…毛むくじゃらとかけましてぇ〜…。

流鏑馬(さぶさめ)ととく。その心は。

3、…。…。バカヤロぉ〜。そんな難しくするな。全然わかんねぇーじゃねぇかぁ。

ところで、脚の骨折に効く食材なんかを取り扱いしておりませんか。

4、流鏑馬、流鏑馬…。やめたっ。骨折に効く食材かぁ。おぉ、待ってな。

(この店は何でも取り扱っているな)

5、これなんかどうでぇ。

これは食材ではなく、鎹(かすがい)ですよね。

6、そうよ。物理的にくっつけてしまえばなんてこたぁねぇ。内部からより外部からよ。急がば回りやがれ。

そろそろギブスも外れる頃ですので自然治癒をします。

(きっと大喜利のせいで頭が落語モードになっていて、鎹は演目「子別れ」からだな)

7、悪りぃな、チンパン。ほんのお詫びだ。持ってげ泥棒。これでモテモテよ。

おお、この香り、ジャコウネコですな。




バナナを購入したいと思います。メロンも食べてみたいです。