チンパン回覧実記（一般道へ）⑩

［一般道へ]

　高速道路を降りてそこからまだ1時間以上の走行が待っております。インターチェンジを降りた直後の周囲は商業施設やコンビニなどが目に付き環境の変化を感じることは出来ませんでしたが、車を走らせるにつれて徐々にお店の数が少なくなっていき、その代わりに民家が多くなってきた印象です。そしてその民家も一軒家が多く、木造建築だなと分かります。この街並みの変化と建造物の変化過程は私にとってみればサバンナ効果です。ヒトの木造建築は技術の結晶に感じます。木の膨張、縮小性質を詳細に理解して、四季のある日本に順応させることはそう簡単なことではございません。この技術を持っております職人さんに弟子入りをして、私もベッド作りのレベルを上げたいものです。

　友人はレム睡眠とノンレム睡眠中のようです。私のために早朝から車を出して頂き、感謝の念しかございません。睡眠が深くなりますように、クラシック音楽に変曲致しました。シューベルトの「魔王」が適切かと思います。

　友人のおじい様の家の住所を入力しカーナビゲーションにご指示を頂いておりますので未知なる極地でも心配はしておりませんが、やはり初めての道は脳に刷り込まれておりませんので疲労を感じます。「いかんいかん」と思いましたので、勝手にコンビニに立ち寄りネナジーチンパンを購入して来ました。車に戻りましたら友人は起床しておりました。