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あの夜を覚えている(雑感)

3/20・3/27、ニッポン放送から生配信された演劇、『あの夜を覚えている』を観覧したので、雑感を書いてみる。

この企画が発表された時は、総合演出が佐久間さんで、プロデューサーが石井さんとういう大好きな2人のコンビ(のちのOJISANS)ということで、きっとおもしろいものになるだろうと思っていた。

昨年末には音声コンテンツ『GERA』で、番組の宣伝番組といえる『あの夜を覚えている』が配信されて、ラジオの魅力やラジオの関わる人達を迎えてのトーク、中盤〜後半は出演者をゲストに迎え、作品に対する取り組みや想いを聞くことができた。
途中からは、石井さんの小御門の扱いが雑になっていったのはおもしろかったし、チーム感が増していった証拠なんだろうと感じていた。

あの夜のはなし | あの夜のはなし
#GERAラジオ #あの夜

実際の公演を観ての感想は、「ラジオが好きな人達が、ラジオが好きな人達に贈る」作品と感じた。

スタッフ・パーソナリティ・リスナー、それぞれの視点から感じるラジオに対する想いが込められた作品だったと思うし、「ラジオが好きで、ラジオを聴いていてよかったな」と思える作品だった。

作中のエピソードも、ラジオ好き・オールナイトニッポン好きならば、「あの番組の企画だ!」「あの番組で起こったことだ!」ってわかる内容も、引き込まれる要素だったと感じた。

登場人物も、実際のスタッフをモチーフにしていてたり、ニッポン放送やミックスゾーンのみなさんも実名が登場しているところも、リアルとフィクションが混じり合った感じがした。
(幕間のミニ放送も、ハプニング的なことが起こったりしておもしろかった)

終盤の植村と藤尾のやりとりは、ラジオに対するそれぞれの想いが交錯して見応えあったし、ラジオ放送の場面は、「これ、本物の放送のクオリティやん」と思うようなリアリティさがあって、没入感が半端なかった。

脚本の素晴らしいや、演者のクオリティもさることながら、配信場所が劇場でなく、ニッポン放送から生配信するという、この前代未聞の公演を、チーム「あの夜を覚えている」が成し遂げたことに、最大級の賞賛を送りたいと思った。

難しいかもしれないが、できれば第二弾やスピンオフ的な作品を期待したい。

この作品を生み出してくれた関係者のみなさんに感謝しかないし、自分自身の「あの夜」に出会えるよう、これからもラジオを聴き続けていこうと思った作品であった。

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