見出し画像

林業の生物多様性調査に行ってきました

令和5年10月13日、長野県上田市真田町の伐採地において、昆虫のトラップ(採集用のわな)の回収を行いました。
この調査は、にぎやかな森プロジェクトの森林の生物多様性評価の一環で行うもので、約1万haの認証林を持続的に管理するため、計画的な森林整備や⽊材利⽤、環境に配慮した林内路網整備に⼀層取り組むためのものです。

参加者は、筑波大学山岳科学センター菅平実験所の田中准教授、同所の職員さんや大学院生、関係する他大学の学生さん等と信州地域エネルギーから1名の、計8名でした。


約一か月前に地面に埋めたトラップを回収していきます。

今回設置したのは「ピットフォールトラップ(落とし穴トラップ)」。

地面にプラスチックのカップを埋めて、地面を歩く昆虫が落ちると中に入れた水に溺れて出られなくなったものを採集してどんな種類の昆虫がどれくらいいるのかを調べます。

伐採したところと

そこに隣り合った林の中など

9か所の調査地で5個ずつ、計45個のコップを一つずつ掘り出しては中身をざるにあけて、腐葉土などに混ざった虫を探してはピンセットでつまんでプラスチックのサンプルびんに入れてアルコール漬けにしていきます。

虫の同定(種類を見分けて確定すること)はとても難しいので、専門の業者さんに送って同定してもらうそうです。

午後1時半から5時半まで、急な山の中を皆で歩き回ってサンプル回収しました。

地道な作業ですが、こうしてしっかりとデータを取ることで、伐採やその後の作業がどんな影響を生き物たちに与えているのかが見えてきますので、気を抜けません。

里山だけでなく林業の山でも「人が手を加えることで豊かになる自然」の姿を見ることができるか、今後が楽しみです(*^^*)

にぎやかな森プロジェクトホームページ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?