18年 7月に読んだ本の一言感想メモ

◆18年6月はコチラ

・『絶滅の人類史』更科功★★★☆☆

太古20種以上もいた類人猿はなぜ滅び、我々ホモ・サピエンスだけが生き残ったのか?旧来の定説を覆す新研究がたくさん披露されていて読みごたえ充分。また著者の比喩表現も巧みで面白かった。

・『世界を動かす巨人たち <経済人編>』池上彰★★☆☆☆

<政治家編>の姉妹本。本書の8割方が名だたるIT企業(マイクロソフト、グーグルアマゾン、フェイスブック、アリババ)の創業者で占められる。彼らの伝記は読了済みだったため目新しい情報はとくになかった(ドヤァ

・『里見八犬伝』栗本薫★★☆☆☆

曲亭馬琴原作の超長編を「グイン・サーガ」でおなじみ栗本薫先生が子ども向けに縮めて現代訳した古典文学集。「犬夜叉」って本作がモデルになってるんだなぁ。

・『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン★★★★☆

ルーヴル美術館のダ・ヴィンチ作品に隠されたキリスト教の秘密とは……。昔、本書が話題になったとき一度読んだが文章だけではイメージの湧かない箇所があったので、今回写真とイラストが豊富な<ヴィジュアル愛蔵版>を借りたのは好手だった。

・『うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間』先崎学★★★☆☆

昨年半ばからうつ病で長期休場していた先崎九段の闘病記。復帰に向けたリハビリで7手詰も解けなくなっていることに愕然とし、5手詰の本を泣く泣く外出バッグに詰め込む場面が印象的だった。

・『少年H(上)(下)』妹尾河童★★★★☆

小学校のとき学級図書の本棚にあって気になっていたが「エッチな本を読んでる!」とクラスメイトにからかわれるのが嫌で今日まで先延ばしになった(笑)。本書は少年視点の戦争体験記で、戦時中の悲劇だけではなく、じょじょに大戦へ突入していく「前兆」に力が入れられているめずらしい本。

・『怖い絵』中野京子★★☆☆☆

思っていたよりも怖くなかった……が、たまたま次に読んだ小説に本書で解説された絵画作品が2点も登場してぎょっとした。

・『悲しみのイレーヌ』ピエール・ルメートル★★★☆☆

その女アレックス』(第2作)で一躍時の作家となったルメートル氏のカミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ第1作。報われない話は個人的に嫌いじゃないけど犯行の手口が無駄に陰惨なのでグロ耐性のない人はご注意を。

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