20年9月に読んだ本の一言感想メモ

◆20年8月はコチラ

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・『ベトナム・ストーリーズ』神田憲行★★★☆☆

一門』の文体が心地よかったため神田氏の本を3冊立て続けに読破。人生の指針に悩んでいた筆者がベトナム行きを決意するきっかけとなった近藤紘一氏の作品は初耳だったので読んでみようと思う。

・『MBA必読書50冊を1冊にまとめてみた』永井孝尚★★★☆☆

題名通り。本書は要約なのでこれで全てわかった気になってはいけないが、浅く広く概要をつかんで、とくに興味が湧いた本を何冊か読んでみる、という使い方ならよさそうだ。

・『両利きの経営』チャールズ・A・オライリー,マイケル・L・タッシュマン他★★★☆☆

大企業が陥りがちな「イノベーションのジレンマ」の克服には、"探索"と"深化"の両方をバランス良く行う必要があるという内容。なんか将棋ソフトの決定木の枝刈りみたいな話だよなー。

・『脳はみんな病んでいる』池谷裕二,中村うさぎ★★★★☆

脳科学者・池谷氏×作家・中村うさぎさんの対談。前作『脳はこんなに悩ましい』ではピンクな話題が多かったが、今作は一転してトラウマ・認知症・AIなどシリアスなテーマで、最新の知見が色々伺えて勉強になった。

・『AI経営で会社は甦る』冨山和彦★★★☆☆

「周回遅れのIT後進国・日本が今さら甦るわけねー」と斜に構えて読み始めたものの思いのほか実のある内容だった。実現可能かはさておき具体的な進路(ビジョン)を示せた意義はかなり大きいのではないかと。

・『影の権力者 内閣官房長官菅義偉』松田賢弥★★★☆☆

次期総理の予習。派閥闘争の歴史を平易に噛み砕いてくれたのはありがたかったが、肝心のスガさんの実像は本書からはほとんど読み解けなかった。まあ、今から実際に行われる政策を見れば自ずと明らかになるでしょう。

・『サイゴンから来た妻と娘』近藤紘一★★★★☆

サイゴン(南ベトナムの首都・現ホーチミン)陥落に伴い、新聞記者の筆者(夫)と日本で生活することになったベトナム妻子。純粋に読み物として面白いし、両国の倫理や教育観の違いについて考えさせられる良書。

・『閉鎖病棟』帚木蓬生★★☆☆☆

それぞれに重い過去を抱え、精神科病棟に長期入院している患者たちの物語。つかみは悪くないんですけど、中終盤が冗長な感が否めないなぁ。

・『サイゴンのいちばん長い日』近藤紘一★★★☆☆

本書は近藤氏の処女作ということもあり、構成に粗削りな部分も多少あるがベトナム戦争を理解する上で一級資料だと思う。内容が重すぎず、説教的すぎず、あくまで一般市民の視点で書ききった点に好感が持てる。

・『Spotify』スペン・カールソン,ヨーナス・レイヨンフーフブッド★★☆☆☆

「Spotify」は音楽ストリーミングで巨人Appleを脅かすフィンランド発のIT企業。不勉強の分野なので初見の単語が多く正直よく分からんかった。

《今月の私的TOP3》


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