見出し画像

22年7月に読んだ本の一言感想メモ

◆22年6月はコチラ

・『私の財産告白』本多静六★★☆☆☆

株や山林売買で一財産築き、戦後に全て寄付した偉人。「四分の一天引き貯金法」「二割利食い 十割益半分手放し」など投資ルールは至極シンプルだが実際に守るのは難しいんだろな。内容は悪くないが本はかなり薄い。

・『RANGE 知識の「幅」が最強の武器になる』デイビッド・エプスタイン★★★★☆

早めに専門を絞り込んで「選択と集中」するよりも、ゆっくり色々試して自分に合った道を決める方が、長期で高いパフォーマンスが得られるそうな。ただし、ゴルフやチェスのようにルールが明確で技術をパターン化えしやすい分野では早期教育が有効とのこと。

・『認知症世界の歩き方』筧裕介★★★☆☆

医者や家族の他者視点ではなく、患者自身が「認知症世界がどんな風に見えているか」をイラストや生の声をふんだんに使った点が目新しい。記憶力の低下だけじゃなくて幻視や幻聴など五感にも影響を及ぼすのかぁ。

・『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。』藤谷千明★★★☆☆

アラフォーの独身女性4人がシェアハウスで暮らす実話。オタク特有の良い意味で他人行儀な(相手の領域に無闇に深入りしない)ところが共同生活において程よい距離感を生んで意外とうまくいってるように見える。

・『ただしい人類滅亡計画―反出生主義をめぐる物語』品田遊★★★☆☆

反出生主義(全ての人間は生まれない方がよい)という思想学問があると知ったのは収穫だけど、不変の真理を求める哲学科学と比べて倫理道徳は人間同士の縛りにすぎないから僕はあまり真面目に考える気がしないなー。

・『恋愛しない若者たち』牛窪恵★★☆☆☆

「草食系男子」って言葉を作ったのはキサマかーーっ!!本のタイトルが『恋愛しない~』のわりに取材対象が恋人持ちばかりで、しかも恋愛遍歴や性体験の話を細かく掘り下げてて気分悪い(童貞並感)。

・『ドラえもんを本気でつくる』大澤正彦★★☆☆☆

HAI(ヒトに寄り添う人工知能)って聞こえはいいけど、下手すると「物資はなくても精神力でカバー」みたいな日本の悪癖が出そうだから米国流のマシンパワー競争にも目をそらさず向き合う必要があると思うんだ。

・『尻啖え孫市』司馬遼太郎★★★☆☆

紀州の鉄砲衆・雑賀孫市。昔より読書の根気が落ちていて読むのがしんどかった(汗)。大好きだったけど本書が最後の司馬作品になるかもしれない。

・『相場道 小説・本間宗久』西野武彦★★★☆☆

ローソク足や酒田五法を考案し、米相場で大成功したといわれる本間宗久。ぶっちゃけ小説とは言いがたい(研究書に近い)けど、少ない資料を頼りに限りなく実像に近づけようとしている著者の姿勢に好感が持てる。

・『99.9%は幸せの素人』星渉、前野隆司★★☆☆☆

本書の読者ターゲットを全部当てはめると「年収800万円以上で、結婚していて、友達と遊ぶ時間のある人が、『幸せ』に生きるための方法」って、それはすでに幸せな状態といえるのではないでしょうか…?

・『アインソフの物語』奥平亜美衣★☆☆☆☆

自己啓発的風の絵本ですが、要は色即是空(すべては無)ってことですね。あと中世ファンタジーっぽい世界観なのに現代用語がちょくちょく出てきてなんだかなーと。自分にはあまり合わなかったです。

・『瞬間を生きる』羽生善治、岡村啓嗣★★★☆☆

羽生さんの名言・エッセイおよび写真集。メンタルコントロールの考え方は、将棋はもちろん投資にもけっこう生かせそうだ。

《今月の私的トップ3》


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?