21年3月に読んだ本の一言感想メモ

◆21年1~2月はコチラ

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・『僕の人生には事件が起きない』岩井勇気★★☆☆☆

お笑いコンビ「ハライチ」の澤部じゃない方。本書は同氏のラジオの内容をまとめたエッセイ集だが、やはり話し言葉とは感覚が異なるのか文章がこなれておらず読みにくかった。同窓会の件は非常に納得したけれども。

・『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史』日経コンピュータ★★☆☆☆

勘定系システムの老朽化により2度の大規模障害が発生。修復は困難を極め「IT業界のサグラダファミリア」と揶揄されるも一昨年ついに完成!会見で「3度目はありえない」と強調していたのがフラグすぎて…(苦笑)。

・『涼宮ハルヒの直観』谷川流★★☆☆☆

9年ぶりの新刊。前からうすうすそんな気はしたけど谷川先生は本格ミステリに強い憧れがあるんだろうなぁ。まさかハルヒで「後期クイーン問題」のガチ考察が拝めるとは思わなんだw

・『女帝 小池百合子』石井妙子★★★★☆

謎多き小池百合子氏の前半生を暴露した話題作。都知事選直前の上梓でタイミングがちょっと嫌らしいなと感じたが、読み物としてはなかなか面白い。あと「政界の渡り鳥」と呼ばれているだけあって、彼女の足跡をたどるだけで平成の日本政治史が俯瞰できて勉強になる。

・『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎★★★☆☆

江戸時代から鎖国した島で暮らす風変わりな住民たちと、未来が分かるカカシ。かなり現実離れした設定なのだけれど不思議とグイグイ読ませる吸引力があり、伊坂氏のデビュー作にしてすでに大器の片鱗をうかがわせる。

・『武器としての「資本論」』白井聡★★☆☆☆

激動の現代を生き残るための『資本論』再入門。僕には内容が難しすぎたが、「キャッシュレス化は金を使うことから匿名性が消えるということで、商品の世界に入れば自由という資本主義の大原則が崩れる一大事である」という解釈は興味深かった。

・『おそめ』石井妙子★★★☆☆

戦前は京都の芸妓、戦後は伝説の銀座マダムとして名を馳せた「おそめ」のノンフィクション小説。ご本人には悪いけど周囲の人たちが一生懸命支えて、苦労知らずでわがままな女性に思えてしまったな~。

・『ヤバい集中力』鈴木祐★★★☆☆

最高の体調』の作者。何かと誘惑の多い現代社会において最大の資産は「集中力」である。最新のエビデンスに基づきつつ日常で無理なく行えるライフハックを数多く紹介した好著。カフェインは最強←結論

《今月の私的TOP3》


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