19年10月に読んだ本の一言感想メモ

◆19年9月はコチラ

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・『amazon』成毛眞★★★★☆

アマゾン1社の動向さえ追えば世の中の今後が分かる!むかし覇権を握ったローマ帝国のインフラ事業や日本バブル期のシェア重視の戦略など過去の似た事例にとりながらAmazonの強さの秘密をわかりやすく分析した好著。

・『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』三木雄信★★★☆☆

元ソフトバンク重役の著者が高速でPDCAをまわす方法を伝授。そりゃあ書いてある通りに実行できればどんな難しい問題も解決できるだろうけど、誰でもできる簡単なことですら億劫なのがニートなんだよね……。

・『最高の体調』鈴木祐★★★★★

人類の進化を壮大なタイムスパンで見れば600万年近く狩猟生活を行った古代の環境にDNAが最適化しているはずで、現代人が抱える漠然とした体調不良の原因の大半は「文明病」だという。大学や研究機関の最新の論文をもとに手っ取り早く健康になるための方法が簡潔明瞭に述べられている。

・『「そ・わ・か」の法則』小林正観★★☆☆☆

「そうじ・わらい・かんしゃ」の3つを大切にすれば幸せになりますよ、という話。たしかにその論旨は正しいと思うけど、本文中の挿話があまりに宗教的というかスピチュアルすぎて個人的にちょっと肌に合わなかった。

・『PIXAR』ローレンス・レビー★★★★☆

「トイ・ストーリー」でおなじみの3Dアニメ会社・ピクサーの成功秘話。オーナーのスティーブ・ジョブズとの確執や、ライバルと呼ぶのも憚られるディズニー社との息のむ攻防。このテの海外実業者本はたいてい冗長な説明や悪訳でつまらないのだが、予想を裏切る面白さで一気読みしてしまった。

・『世界の仕組みを物理学で知る』松原隆★★☆☆☆

Amazonで売れてる本の上位にあったので読んでみることに。はじめの物理学者が興した投資会社の話は面白かったけど、後はどこかで読んだことのある話ばかりで図も少ないし、なんで流行ってるのかいまいち謎っすね……。

・『アグルーカの行方』角幡唯介★★★★☆

19世紀、北極付近の北西航路をめざす旅の途中で129名全滅したフランクリン隊の軌跡を追う。机上の資料だけでなく実際に自身も踏破するのが著者のすごいところで、とくに飢えをしのぐためジャコウウシを射殺するシーンは軽いトラウマレベルに衝撃強すぎて忘れられそうにないわ……。

・『論語と算盤』渋沢栄一★★☆☆☆

新1万円札の人の予習。商売(算盤)に勤しむのはけっこうだが、礼節(論語)も同時に磨きなさいよといった趣旨で、たしかに高度経済成長期ではうまく機能したかもしれないが、それが行き過ぎた結果「過剰サービス」や「やりがい搾取」につながっており現代にはそぐわない考え方と思う。

・『共感SNS』ゆうこす★★★☆☆

アイドル引退後にSNSで個人ブランディングして大成功した女性。本書はインスタやライブ配信など映像コンテンツの攻略法がメインで、活字中心で活動する僕が生かせそうな話は少なかったけれど、自分と違う世界を知れたという意味では勉強になったかな~。

・『ファンベース』佐藤尚之★★★☆☆

人口減少で市場が年々縮小していく日本において従来の広告キャンペーンでは短期的で一過性の効果しか得られない。これからは新規顧客を増やそうとするよりも今いるファンを大切に中長期的な取り組みが必要だと説いた本。

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