8/23 Dailyドラマ寸評「超速パラヒーロー ガンディーン」「ダーウィンが行く！？」
「超速パラヒーロー ガンディーン」（NHK）
2021年6月に放送されたNHK制作の特撮ヒーロー番組の再放送
（全３話）
主人公は、8歳の時に事故で歩けなくなり、現在はパラ陸上へ挑戦している高校2年生の森宮大志（奥野壮）
夢は宇宙飛行士で、その夢への一環としてパラ陸上で車椅子レースに挑戦していた大志、しかし練習法は独学であった為、父親の友人で体育大学の教授・坂本の紹介でコーチング学を学習中の大学院生・深井京（小芝風花）と出会い、一緒にパラ陸上選手権を目指すことに
ある日、突然の雷鳴とともに森宮家の庭に謎の飛行物体が落ちてくる
そして投げ出された男・グー（林カラス）
グーは宇宙人（アラート星人）でグーを追って巨大怪獣ラゲルトが飛来する
するとグーの持つ力により大志は車椅子に乗ったヒーロー”ガンディーン”へと変身しラゲルトを退却させることに成功する
グーを追って地球へとやってきたアラート星人・ラルー（水野美紀）
グーを誘き出すために再び怪獣ラゲルトを操り、街を破壊し始める
大志はグーのこと、そして地球を守れるのか！
※注）あらすじは以上の通りですが、以下はどんどんとネタバレになっていくので聞きたくない場合はここで終了してください
主演は、元仮面ライダージオウだった奥野壮
ヒロイン役として小芝風花（放送当時は「トクサツガガガの…」と紹介されていた）
その他、大志（奥野）の父親・源役はウルトラマンダイナのつるの剛士
アラート星人・グーの林カラスもジオウやウルトラマンZに出演
ラストに登場する謎の男、加藤雅也もウルトラマンブレーザーでレギュラー出演などなにかと特撮に対する愛と思い入れが強そうな作品
しかし何と言っても注目はNHKが本格的特撮ヒーローモノを制作したということでしょう
第一印象は出演者が豪華な特撮もの！？
ハッキリ言ってストーリーはけっこうトンデモ展開ですｗ
しかし役者のパワーで見入ってしまいます
そしてストーリー展開自体はものすごく雑ながら、テーマがしっかりしているので感動すらしてしまいます
特撮部分に関しても仮面ライダーシリーズや戦隊モノを作っている会社と比べ、明らかに経験値不足な面が見えてしまうのですが、それを特撮への愛やドラマ制作の経験でカバーし、むしろ上記特撮モノよりも勝っている部分も多々あるのです
特撮部分の表現力、CGの使い方など普段特撮モノを見ない人でも楽しめる仕上がりになってます
そして敵であるラルーを演じる水野美紀の造形・コスチュームも完璧です
（当初の出演シーンは少なかったのにあまりの完成度に出演シーンが大きく増えたらしいです）
この作品は2021年に放送されたのですが、１話38分、全３話で終了
終了直後は、NHKが特撮モノへ懸ける熱量がすごすぎた為
「これで終わり？」「いや、絶対すぐにパート２作られるでしょ」と言われていたのです
言われていた理由のもう一つは、最終話である３話のラストシーン
突然現れる謎の男（番組中テロップもそのまま）加藤雅也さん
「この男の持つ力、興味深いね」と、一言
でエンドテーマ曲が始まるという思わせぶりな終わり方だったので私もすぐパート２が作られるとばかり思ってました
（加藤雅也さんの出演シーンはこの１シーン、ひとことのみ）
３年ぶりに改めて観ると、ドラマ部分はしっかりしているなという感想（いや、特撮とはいえドラマなんだから当たり前なのですが）
正確にはドラマのストーリーでは無く役者さんの演技という意味です
ただ、所々で深井 京（小芝風花）がストーリーテラー的にカメラ目線で説明するところ（これが好きという人も多い）や幼馴染の理央（中村守里）が作る夕食が”そうめんにフランスパンとタコの足が直立、イチゴ添え”というキワモノなのに黙々と食べるつるの剛士（一応軽いツッコミ程度はあります）
そして宮森家の庭に謎の飛行物体が墜落し、中からアラート星人・グー（見た目は普通の人間と同じです）が現れてもみんな素直に受け入れてしまうのもなんだか不思議ｗ
いや父・つるの剛士の「そんなに驚くことじゃないだろ、空から降ってきたんだし」というセリフから始まる説明で、つるの剛士がいうなら宇宙人だろと視聴者が納得している様子が見えてくるのが楽しいですｗ
まぁツッコミ所は満載ではあるものの、それは他の特撮モノと一緒ではないかと思うのですが、それは普段特撮モノを見ない私の偏見でしょうか？
特撮ファンや奥野壮、小芝風花、林カラス、つるの剛士のファンなら必見なドラマですね
現在「アイメイド・マーメイド」に主演・海音役で出演中の中村守里さんも幼馴染の理央役で出演しております
「超速パラヒーロー ガンディーン」はNHKプラスの見逃し配信中（８月いっぱいの予定）
続いてNHKからもう一本
ダーウィンが行く！？（NHK）
NHKの優良コンテンツ
生物の神秘に迫る、驚きと感動の番組「ダーウィンが来た！」の制作の裏側に迫るセミドキュメンタリーちっくなドラマです
スポーツ部に配属されることを目指し入社した体育会系女子のはるか（富田望生）だったが、配属されたのは自然部
配属されて２ヶ月経った今もスポーツ部への転属を夢想する日々
そんなはるかにプロデューサー望月（西田尚美）が知恵を授ける
曰く”スクープ映像”を撮れればスポーツ部に移動できるかもしれないと
そしてスクープ映像を目指し”野ウサギの生態”を撮影するため
先輩ディレクターの漆原（本郷奏多）、カメラマン（渡辺いっけい）と共に長野県へと向かうはるか
はたして無事”野ウサギ”の生態を撮影することは出来るのか！
2006年にスタートした大人気番組「ダーウィンが来た！」の制作スタッフたちへの取材をもとに、制作現場における実際の体験談を含め映像化
富田望生主演で送るお仕事ヒューマン・コメディ
誇張はされているとは思いますが、実体験だからこその面白さ
豆知識なども含めいろいろと楽しめるドラマです
こちらもNHKプラスで見逃し配信中
で、こちらは本家です
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