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言葉すっ飛ばした関係

彼女は天使のような白い肌をした小悪魔。
赤い紅の似合う彼女は笑顔を振りまく天使。
天使みたいだけど僕は知ってる彼女は小悪魔。

自慢げにお前が語る彼女の好きなとこはあいつもあいつも言ってた。膝をさする柔らかな手、風でなびく黒髪、吸い込まれる淡褐色の瞳。もちろん僕もそうだし、昔のあいつもそう言ってたよ。元気かい?彼女のおかげで出会って、彼女のせいで別れたって、僕たちは彼女に出会ったこと後悔なんてできないよ。

彼女は天使みたいな香りを落とす小悪魔。
人香辿る皆んなの心を射止める天使。
だけど僕だけは知ってる彼女は小悪魔。

彼女に会わなければ繋がってた糸は何本あったのだろう。彼女と僕を繋ぐ糸は赤くはないのだけれど、糸って赤だけじゃないって気づかせてくれた。まだ彼女との関係に似合う名前なんてないんだけれど、あってもつけたくはないね。つけてしまったら会えなくなる気がするんだ。彼女ってそういうとこあるからさ。

彼女に嵌り、沼り、落ちた僕は馬鹿。
短く、儚く、散った僕が追う彼女は虚像。
深く、濃く、愛す彼女に本当は今日も会いたい。
少し寂しそうにしてる君の心を連れ去りたい。

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