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2000万持ってるあの子が羨ましい
「あの子、2000万円貯金あるんだって。」
母から言われた一言に衝撃を受けた。
に、にせんまん???
私と同い年のあの子が???
社会人になってまだ数年なのに、どうやって???
「お給料結構良いみたいで、すっごく堅実で無駄遣い一切しないんだって。」
うーーーーーん。
それでも、2000万円って。
「いやいや、絶対風俗かパパ活でしょ。」
皮肉を込めてはなった一言。
だけど、そこには嫉妬があった。
何をして稼いだかは知らない。
綺麗な仕事だけで到達できる金額ではないと思った。
だけど、その子が2000万円貯めたことは事実で
その方法が何であれ、その金額を稼ぎ、しかも使わずがっちりと貯めているその子の実力であることに違いはない。
悔しいならやってみろと言われたって、私にはできない。
私にはできないことを成し遂げたその子に、その子の持ってる大金に、嫉妬してしまった。
対する私は、良い歳して貯金ゼロ。
ブランドものに興味はないし、お金のかかる趣味もない。浪費してる感覚は無いけど、東京で一人暮らししながら休日は恋人や友達と遊んで、ちょこちょこ色々なものを買っていると、少ないお給料はすぐになくなってしまう。
その子はきっと、お昼はしっかりフルタイムで正社員として働きながら、夜も働き、遊んだり無駄遣いは一切せずに黙々と2000万円貯めたんだろう。
その子の苦労は想像してもしきれないけど、安直に、羨ましくて仕方なかった。
妬んだって僻んだって、しょうがないんだけど。
お金の余裕は、心の余裕。
プライドを捨てて、汚い仕事をやって
目標金額を稼いだ彼女は、私なんかよりずっと輝いているんだろうか。
それとも、体を売った代償は、私が想像するよりももっと凄惨なものなんだろうか。
私は、想像することしかできない。
一歩を踏み出すことはできない。
彼氏や親に、言えないことはやっぱり怖くてできない。
大切な人を傷つけるリスクがあるから。
そのリスクをおかすことができる人が、自分の人生にレバレッジをかけることができるんだろうか。
ぐるぐると、答えの出ない問いを追いかけていました。
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