見出し画像

現代の誰もが抱える生きづらさについて。(SNSはやっぱり毒)


たまに、やっぱり生きづらいな、と思う。

私たちの生活には欠かせないものとなったスマホ。

SNSもコミュニケーション手段のひとつ、いや、もはや主体となっている。

同年代でLINEをやってない人に出会ったことがないし、
恋人との出会いもアプリだったり
仕事にSNSが必須だったり

もちろんSNSを通して出会えた人や、SNS上で出会った言葉、コンテンツに勇気づけられることも多いし、利点は本当にたくさんある。

だけど。

やっぱり、SNSのせいで精神をやられてしまう人は本当に多いし、SNSのせいで普段の生活や考え方さえも消極的になったり、他人の目を過度に気にするようになったり、常に多方面からのフォローを入れつつ話さなければいけなくなったのは、息苦しさを感じざるを得ない。

SNSというのは、発信するだけではなく
発信した側が常に受け取る側の評価を得ることがセットになっている。

もちろん、不特定多数の目に留まるものなので、多方面への配慮はしたほうがいいのかもしれないけれど

そのせいで、良しとされているものの画一化がすごいと思う。

どこからみても誰から見ても正しいものが賞賛され、少しでも欠陥があると揚げ足を取られる。

揚げ足取りをした人はそれを正義かのように振りかざし、公開処刑してみんなで袋叩きにする。

だから発信する側は、みんな細心の注意を払って、非の打ち所がないものを作らなければならない。

完璧でなくてはならないのだ。

完璧を求めなくていい、ほどほどでいい、と言いつつ
完璧でないと、アラを見つけるのが大好きな人たちに見つかって非難されてしまう。

そして。

批判されるのを恐れるがあまり、自分の意見かどうかもよくわからないまま、人から賞賛されるような、いいねがたくさんもらえるような投稿をしている人が増えているのではないか。

だけどそこには、現実の自分との乖離がある。

実際の人間に、完璧な人などいないのだから、自分が完璧である必要はない。

だけど、SNS上に作り上げられた自分と現実の自分が乖離していると、すごくストレスがかかる。

また、無意識のうちに、周りの人間にもその完璧な言動を求めてしまうリスクもある。

すると、完璧でない他人に対して嫌悪感を抱くようになり、人との距離をあけたり

完璧でない自分をさらけ出すことを恐れて、人と親密になることを避けたりして

どんどん孤独になっていく。
そしてまた、居場所を求めてSNSに戻る。

SNSには、【完璧な人間】がたくさんいる。

それは、容姿であったり、言動であったりさまざま。
最近目につくのは、Xやスレッズなどでよく見かける名言のようなつぶやき。

〇〇な人はダメで、〇〇な人はOK。とか
〇〇な人は〇〇だから最高。とか

断定的な表現で人を評価するような呟きが本当に多いと思う。

あなたは何様で、どの立場から物事を言ってるの?と言いたくなるけど、彼らも戦っているんだと思う。

まるでこの世の真理のような、誰かが言った言葉を、自分の言葉のように発信して賞賛を受け承認欲求を満たす。

みんな、批判が怖い。
だから、完璧を目指す。

だけど、完璧とはかけ離れた現実の自分とのギャップに、心を病んでしまう。

そして周りの完璧な(に見える)人と自分とのギャップにも、また精神をやられていく。

SNSは怖い。

SNSは、知らない人と価値観を少し共有できるような美味しいところだけを味わって、
現実世界ではもっともっと完璧じゃない自分を見せていこうと思う。

恋人に依存しても、友達に頼っても、それでいい。
互いに持ちつ持たれつ、それが人間関係。

そして、周りの人が失敗したり、SNS上だったら袋叩きに遭うような言動をとっても、簡単に失望して見放したりせずに、叱ったり喧嘩したりしながら、それでも温かく寄り添ってあげられるようにしたい。

自分の過ちや失敗も、許してあげよう。完璧じゃない自分を受け入れよう。

自分で受け入れるのは難しいことも多いから、そんな時には、家族や友人に、ダメなところをさらけ出そう。そして、それでも受け入れてもらえた時に、自分のことを許せるようになる。

そんな人いないと思った人、それは、自分がそうしてこなかったからだと思う。

今からでいい、自分の周りの人が失敗した時、過ちを犯した時、その人と向き合うようにしたらいい。その人のダメなところも受け入れてあげたら、自分のことも受け入れてくれるはず。

人間って、そういうあたたかい生き物だと思うのです。

私は、人間を信じています。

完璧じゃなくて、どうしようもない。
だけど、許し許され、喧嘩しながら、それでもお互い良いところも悪いところも認め合って、助け合って生きていく。

SNSは、冷たい世界です。
そこに人間関係を求めてはいけない。

もっと、リアルに目を向けたい。

やっぱり、人と人とが触れ合って、初めて心が温まるものだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?