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【三者面談の利用】の前に知っておいてほしいこと③

夏休みも近づき、各学校では【三者面談】の時期がやってきました。特に【中学生】のお子様をお持ちの方は、きちんと学校で学習をしているか、心配されていることでしょう。ところで、あまりにも質問が多い例がありますので、紹介しておきます。その質問とは「どうやったら成績があがりますか?」という質問です。このように思われる保護者様のために私なりの見解を述べておきます。


  •  まず、その質問の前に、こう入らなければいけません。「どうやって成績をつけているんですか?」と問うことです。普通教員はこう答えるべきでしょう。「①定期テストの点数、②課題の点数(実技含む)、③授業態度」です。と。続けて「それらを3つの観点【知識・技能】【思考・判断・表現】【主体性】に分けて、総合的にA、B、Cの評価をし、1~5段階に分け、成績をつけています。」と普通は答えるべきでしょう。事実そのように成績をつけようとするのが教員の仕事です。まずこれを理解していない(通知票の見方がわからない)親が多すぎます。成績のつけ方がわからないと、上げ方もわかりません。

  •  ということは成績を上げるためには「①テストの点数を良くする、②課題の点数を良くする、③授業態度を良くする」ということになりますが、コレ、意外とわかりにくくないですか?何がどう3つの観点【知識・技能】【思考・判断・表現】【主体性】に入るのかわからないからです。しかし教員は明確にどう成績をつけたかが示してある「評価基準表」というものを作成しなければなりません。よって、「評価基準表」を見ないと、どうやったら成績があがるかなんてわかりません。まずそれを見せてもらいたいところですが、おそらく見せてはくれないでしょう。「適当に成績をつけているのがバレてしまう」からです。近年4つの観点から、3つの観点(9教科すべて同じ)に変わったことにより、教員側は「誰が見ても納得できる基準」を、はっきり言えば「作れなくなった」のです。というわけで「これをこうすれば成績が上がる」という保証はできないので、話は最初にもどります。

  •  今、中学校ではテスト以外のことを成績に取り入れることが多くなっています。(昔はテストの点数のみが重要だった。)「100点取ったから5」ではなくなりました。極論を言えば「100点とっても3」という時代になっています。」①テストの点数を良くする、②課題の点数を良くする、③授業態度を良くする」の②、③が、今の時代では、成績を下げないための重要事項です。これは親が見ることのできない部分です。

  • 以上をふまえて私が思う成績の上げ方は、「授業や課題に丁寧に取り組み仕上げること。そこに自分なりの工夫を入れること」です。つまり中学校の場合、塾へ通うよりも、そこが一番大事、ということになります。今、塾の勉強が忙しくて「課題」を仕上げることができないといった、本末転倒な生徒が多くいる傾向にあります。高いお金を払い、わざわざ成績を下げているようなものです。中学校では「授業や課題に丁寧に取り組み仕上げること。そこに自分なりの工夫を入れること」こそ、成績アップにつながります。

  • いかがでしたでしょうか?お子様の明るい未来を心から願っています。

    ※私見ですが、中学で塾に行く必要はまったくないと思います。また、同様に幼い頃から英語を習うことも、ほとんどの場合意味をなしません。その件については別の投稿で詳しく説明したいと思います。


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