高校生がフィルムカメラにハマった話。⑤
このシリーズも今回で最終回。最後に伝えておきたいことがある。フィルムカメラを使ったことない人は、今、フィルムカメラを始めてほしいということだ。
どういうことだって?
実は、最近になって、フィルムは廃盤と高騰が急速に進んでいるのだ。
フィルムの会社といえば、富士フィルムとKodakの2社が思い浮かぶだろう。昔はこの2社から様々な種類のフィルムが手頃な値段で売られていた。しかし、今はかなり苦しい状態にあるのだ。
富士フィルムは、かつて人気だった「PRO400H」や「ネオパン100 ACROS(これは最近になって復活した)」などのフィルムたちが廃盤となり、今現在売られているフィルムは片手で数えられるほどしかない。
Kodakは、年々ものすごいスピードで値上げが進んでいて、2022年の間だけでも、1月、7月に約20%ずつ値上げされた。有名な白黒フィルム「TRI-X 400」は、2010年代前半は400円で売られていたのが、今はなんと2500円もする。
この世から完全にフィルムが消滅するのはまだだと思うが、確実にフィルムが手の届きづらいものになっている。
だから、「今のうちにフィルムカメラを始めよう!」という話なのである。今なら”まだ”楽しめる。
あともう一つ、フィルムカメラは始めるハードルが低い。なぜか?以前にも話したが、フィルムカメラはとにかく安いからだ。
フィルムカメラは、実はめちゃくちゃ安い。安いもので7000円とかで買える。一眼でも3万円からいける。
カメラを始めるにあたって、デジタルカメラよりも段違いに安いので、個人的には「最初は安いフィルムカメラ」というのも全然アリだと思う。
個人的におすすめなカメラはやっぱりNikon FM2だ。とにかく万能かつ、露出の仕組みを体で感じられるカメラだ。レンズと合わせても、5万円くらいあれば買えるだろう。
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しかし、今あるフィルムカメラのほとんどは、現在生産されていない中古品だ。つまり、これから数が増えることはないので、値段はこれから上がっていく一方だ。
これも、フィルムカメラを今始めてほしい理由の一つだ。
「今、フィルムカメラを始めてほしい理由」を何個か挙げていった。悲観的な話だが、来年、今のようにフィルムを楽しめるのか分からないのだ。
少しでもフィルムカメラに興味があるなら、是非始めてほしい。
楽しいぞ。フィルムの世界。私はこちら側の世界で待っている。またな!
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