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未来少年コナン感想byニツカその6

第六話『ダイスの反逆』


一声、『飛ぶ!』そして少年と少女は宙を舞った。
もう、アクションシーンが爽快!!痛快!!
これぞ宮崎駿の真骨頂、醍醐味である。そして後述するが、かっこいいだけに終わらないのがこの作品。


おじいの戦争教育
おじいは宇宙船の操縦士で、おそらく船長だった事から、超磁力兵器という技術や戦争の起こった経緯などにも精通していたと思われるが、これがコナンに伝わっていないのはなぜか。
察するに、おじいの死があまりに早く、コナンがあまりに幼かったから、自然児だったからではないか。おそらくおじいもコナンにどこまでの教育を行うか、迷いがあったのではないか。自分たちのほかに生き延びた人類がいるかどうかもわからない現況を最も憂いていたのはおじいである。その中で、新時代の申し子たるコナンに旧い世代の知識を伝えるべきかどうか。
もちろん、『暴力は悪である』『そもそも悪とは悪である』という基本的な思想はコナンにも与えられているが、その先、ラナがラナのおじいさんに教えてもらったような技術的な知識はコナンにはない。


おじいさんの戦争教育
一方ラナはおじいさんによって簡単にではあるが、技術的な知識を教わっている。これは、(宮崎駿の『女子のほうが賢い』という幻想も影響しているかもしれないが)ラナがハイハーバーに育ち学ぶことに慣れていたことも関係しているであろう。


ちょっと……なシーンも笑えちゃう
空中を飛び降りるかっこいいシーンもレプカによる厳しい尋問シーンも、爽快だったりえげつなかったりするのだけど、ちょっと笑えてしまう。
しかも、コナンの勇気やラナの芯の強さを印象付けることに成功している。これこそが、未来少年コナンの他にない魅力なのだろう。

らいしゅうに、つづく!
ところで、前回あたりから次回予告がなくなったのだけど、そういうものでしたっけ?

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