見出し画像

未来少年コナン感想byニツカその3

ううーん、ふむ……その3にして、早くもどうやって書いたものかと悩んでいます。大人の目線で深読みして楽しもうと思ったのだけど、この第三話、どうしても子ども目線で楽しんでしまいたい!ってわたしの魂が叫ぶの。魂にインプットされた遺伝子みたいなものなの、本能なの。「おじいの死が悲しい」ぐらい、条件反射なの、もう、脳を通ってないの。
ついでに読書感想文が苦手な子どもだったので、子ども目線だと「すっごくすっごく楽しくておもしろかったです!終了!」となってしまう。

とはいえ、そうも言っていられないので、がんばります。


第三話「はじめての仲間」

はじめての仲間、ジムシーとの出会い。ここでやっと、この作品の真髄・シリアスかつコミカルな表現というものが出てくる。


「おれの島」は戦後日本の投影であり、ジムシーは大変動が生んだ戦災孤児「ゆがんだ子ども」ではあるが、子どもがゆえにコナンと同じ明るさ、気の良さを持っている。二人の力比べはまさにそれを象徴しているため、本作品を見続けるかどうかは、最低第三話までを見てからご判断いただきたい。

さて、この「おれの島」
(Wikipediaには『プラスチップ島』とあるが、わたしは基本的に、アニメから得られたのみの情報で話を進めたいと思っている。)
には当然ほかの人間たちもいる。戦争を経てゾンビと化した、これもまた、「ゆがんだ大人たち」である。おじいのように誇り高くもなく、ただ惰性で生きている、まさに生きゾンビ、そういう人間に利用価値を押し付けているのもまた、ダイスのような「ゆがんだ大人」である。

「歪み」の中にあるからこそ、コナンのまっすぐさ、芯の強さが際立つのだ。

相変わらず次回予告が何の参考にもならない場面で笑う。

スキもコメントもフォローもとても励みになります。サポートは本を買うために使わせていただきます。