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王さまの本棚 35冊目
『レ・ミゼラブル』
ユゴー作/佐藤朔訳/新潮社刊
35、レ・ミゼラブル
— 安野ニツカ (@nienoedda) July 29, 2020
一度は完訳版を読んでおこうと思って頑張って読んだけど、完読に超頑張ったので、次からは福音館のでいいや。なんなん。物語の挟まれた哲学書なん。歴史書なん。わたし物語以外の本読めないんだから勘弁してください。 pic.twitter.com/q508ziSAB7
ちょっとアクロバティック本棚写真
ツイートではコリゴリ!言うてますが、これをコリゴリにしてしまうのはやっぱりちょっともったいない気がしています。でた!!もったいない精神!!
とはいえ、ちょっとフランス革命以降のフランス史を、せめて年表ぐらい見てから読めばよかったととても後悔しています。もしくは高校世界史の副読本みたいな本だったら、簡潔にまとめられていて、ページ数もそんなになくて、前後の事件もわかりやすくて、良いのではないかな!って。
とにかく、歴史に疎いまま読んだら本当にもったいない作品。疎いまま読んだんですが。(時間の無駄だったのでは……?!)
物語を浚うだけだったら、福音館書店の福音館古典童話シリーズで十分だと思います。あちら読んでないけど、第一章が入っていないのはチェック済み。
ところで、完訳だからといって、子どもにこれを読ませようとは思いません。特に無差別には。もちろん読める子もいるとは思うのですが、わたしはぜったい読めない子でした。
むしろ、子どものころ抄訳を読んでいてよかったとすら思っています。それくらい、わたしの中では難解でした。まずフランスの思想や歴史に疎い。そして文章が格調高すぎて難しい。訳の良し悪しの判別ができないくらい難しい。ごめん、ツイートだとその場しのぎができるので、これ読んだよ!ちょっと難しかったよ!でも読んだんだよ!って教養があるように見せかけられたのですが、ほんとすみません、これわたしには難解。
おとなになったので根性出して読んだのですが、読んだというか目を通したというか。
それでもいくつかのうつくしいフレーズは心に残っています。
ファンチーヌの名前が、どうだっけな、『天から雨が降るようについた名前』とか書かれていなかったっけな、もう文庫手にして探す気力もないのだけど。(ひどい!)
王さまの本棚で挙げた本はきっと、残りの一生でもう一度読むだろうな、という予感がしているのですが、この本に関してはちょっといつもよりも濃度が薄くて、読めたらいいな、くらいに思っています。
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