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王さまの本棚 16冊目
『アルジャーノンに花束を』
ダニエル・キイス作/小尾芙佐訳/早川書房
16、アルジャーノンに花束を
— 安野ニツカ (@nienoedda) July 29, 2020
これ、訳すの大変だったんじゃないかな……めちゃくちゃ英語に精通してないと無理よね、おそらく。小尾芙佐さんすごい。と思って、訳者買いをしたら、その本は(伏せます)いまいち読みづらかったのでした。最後の一文で毎回泣く。ダーダー泣く。 pic.twitter.com/gZwDkkmT9N
本棚での位置はここ。ダニエル・キイス文庫なんてのがあるのね、格好良いなあ。
品川区の荏原町にしばらく住んでいました。旗の台商店街が近くて、オオゼキがあって、でも、荏原町駅にも『町のお店』が残っていて。
ここがあれば元気がなくてゴハンが作れないときも安心な、おかずも売ってる鶏屋さん。創業66年の甘味処。特別な日に行くお寿司屋さん。みんなみんな、なじむ前に再開発でなくなってしまったけれど。
最近の新しい建物についてはほんのちょっとだけ思うところがあって、せっかくなら、東京駅みたいに次の百年にもかっこいいと思えるものを建てればいいのに、と思うのですが、みんなお財布がしょっぱいんですよね、わかります。ウチも普通の建売です。うう。なんでこの国はこんなに文化的な金がないんだ。(?裕福な国なはずなのに???)
そんな話を随分前に父(学生の頃は地震とか勉強してたっぽい)(こないだ帰省した時は落語とゴルフが好きなオジサンになってた)にしたら
『時代に合わせた建物に作り替えていくのも文化なんだよー。』みたいなことを言われたので衝撃でした。えっとサステナブルとは……!!!サステナブルって言葉当時はなかったけど。
話は本に戻って、これは、ダニエル・キイス氏の訃報を聞いてどうしても読みたくなって、買いに走ったもの。荏原町の商店街の、草思堂書店にて。ほら、書店の名前からして文学的!すてき!!そして一気に読み倒し、残業帰りの夫を滂沱の涙で出迎えびっくりさせたのでした。あの、そういうこと何度もあってごめんね……みをつくし料理帖のときとか……
このカバー画は高木紗恵子という方のものだそうなのですが、この間ドラマ化したときにえらくかわいい表紙になったみたいで……騙されてはいけない……あまりにシビアなストーリーやから、えらい目に合うで……と思った……がんばって!
久々の『王さまの本箱』でした。
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