【ニュース】新型コロナウイルス 海外での影響(3)~ベトナム:移動の減少と消費行動の変化~
新型コロナウイルスにまつわる状況は日々刻々と変化していますが、世界各国の経済状況に大きな影響を与えているのは言うまでもありません。
今回の記事では、ベトナムの消費者への影響について取り上げます。
2020年2月27日午前現在、ベトナム国内での新型コロナウイルス陽性事例は計16名であり、全員が治癒したとされています(2月14日以降、新規感染症例なし)[1]。こうした状況を反映してか、最新の調査でも95%の消費者が「新型コロナウイルスの感染拡大を恐れているものの、ベトナムへの影響は大きくないだろう」と考えていることが明らかになっています。
一方で、70%の消費者が旅行計画の変更を余儀なくされており、また、60%が娯楽に関する予定を変更したと回答するなど、その消費行動には大きな影響が出ていることが見て取れます。
日々の購買行動においては、50%以上がスーパーマーケットや市場を頻繁に訪れることを止めたとしており、また、25%が自宅外での消費活動を減らしていると回答。同時に、45%が食品のストックを増やすようになったとしており、加えて、25%がオンラインショッピングの回数が増えていると回答するなど、外出の機会を減らす消費者が増えていることが分かります。
こうした購買行動の変化もあいまって、ベトナム市場では、保存のしやすい冷凍食品やパッケージ食品の需要が伸びており、生鮮食品の需要が減っています。同時に、ビールとソフトドリンクの需要が減っていることも分かっています。結果として、47%の消費者が「食生活のパターンが変化した」と回答するに至っています。
参考
調査:Nielsen Survey Powered by Infocus Mekong Mobile Panel
[1] 在ベトナム日本国大使館ホームページ
ニールセン・カンパニー合同会社では、消費者調査、ショッパー調査、販売予測、マーケティングROI分析、コンシューマーニューロサイエンス分析、海外市場情報提供などを行っています。
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