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生きる意味.

2019年1月2日。祖母が危篤になりました。

年始から少し重い話かもしれませんが、Livesenseの意味でもある“生きる意味”について考えさせられたので、書こうと思います。

今日は夕方から高校の同期と飲む約束をしており、早速合流した矢先、父から今から病院に行くという電話が入りました。事情を説明し、すぐに同期に別れを告げ、私も病院に駆けつけました。

そこには、荒々しく呼吸を続ける祖母と、その様子を心配そうに見守る祖父の姿がありました。駆けつけた私たちに看護師さんは、「熱は38.4度、酸素が薄くなっていて、全力疾走をし終わった後の呼吸と同じ状態です。」と説明してくれました。

意識はなく、ただ精一杯呼吸を続ける祖母を前に、みんなが言葉を飲み込み、その場に立ち竦んでいました。

そんな状態がいくぶん続いた後、祖父が祖母との思い出を話し始めました。

出会った時のこと、子供が生まれてからのこと、晩年祖母と話していた楽しい会話、そして起き上がったら今度は何をしようかなど。

中には初めて聞く話もあり、弟も私も質問をし、祖父はまた答え、気づけばそんなやりとりで1時間が過ぎようとしていました。

祖母は、その間も一生懸命呼吸を続けていました。

辛いだろうけど、祖母が生きてきた確かな証をみんなで共有する、病室だけどそれは温かな瞬間でした。

荒々しく呼吸を続ける祖母を見つめながら、もし、ここで祖母が呼吸を辞めてしまったら、こんな温かな空気は流れているだろうか、そんな感情が私の中で起こりました。

息をし続ける。熱が出ている。手のひらが暖かい。

生きている。

そのことがこんなにも居合わせた私たちを結びつけ、安堵感や未来への希望さえも生み出してしまうのだと、生きるってこういうことかもしれない、とふと感じました。

一度血圧が安定し、自宅に帰ってきた今、書こう書こうと思っていたnoteを開きました。祖母は今も一生懸命呼吸をしています。

Livesense、新卒1年目で入社した大切な会社の名前の意味を、改めて考えてみようと思った2019年の始まりでした。

#祖母 #生きる

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